米財務会計基準審議会(FASB)は31日、年金や医療費など退職給付関連債務の開示を強化する新基準案を提示したという記事。退職給付の積み立て状況を企業の貸借対照表に反映させるとのことです。
FASB Issues Exposure Draft to Improve Accounting For Postretirement Benefit Plans, Including Pensions
FASBのプレスリリースと公開草案のサマリーをみると、遅延認識を認めていた従来のやり方をやめて、貸借対照表には、退職給付債務と時価評価した年金資産の差額を計上することにしたようです。ただし、損益計算書には従来どおりの損益を計上し、差額を包括利益計算書にもっていくというややこしいやりかたになっているようです。
日本の基準では、退職給付費用として計上されたものしか引当金に計上されないという処理(したがって遅延認識分はオフバランス)ですが、今回の米国基準案は、損益計算書には影響を与えないで、貸借対照表だけ債務をフルに計上しようということのようです。
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