CareersinAudit.comという英国の監査人材紹介会社が、1,700人弱の会計士(文脈から推測すると企業内の会計士を含むようです)を対象に調査した結果によると、48%の会計士が、決算書に対して行うべき修正を無視するようにとの上司からのプレッシャーを目撃あるいは経験しているとのことです。
Unethical practices are still rife in the accountancy profession, according to new research
In a survey of almost 1,700 accountants worldwide, CareersinAudit.com found that 48% had witnessed or experienced pressure from senior figures to ignore adjustments that should have been made to a set of accounts.
同様に、40%が、自分の組織の中で、そうすることが倫理に反するにもかかわらず、自社やクライアントのために、意図的に、商業的成果の方を選択した上級スタッフを知っていると回答しています。
Similarly, 40% said they were aware of senior staff members in their organisation that deliberately chose a commercial result, for the company or client, even where it was unethical.
In total, 53% believe that senior staff members do not act independently of the commercial pressures faced by the business.
貧弱な倫理基準を抑制するために導入された多くの規制上の手段にもかかわらず、多くが「名ばかり」倫理を行っていることは明らかだと、調査を行った会社のディレクターは説明しています。
Simon Wright, operations director of CareersinAudit.com, explained that, despite a raft of regulatory measures introduced to curb poor ethical standards, it was obvious that many were practicing “tokenism” ethics.
重要性のないものも含まれているでしょうから、この調査でいっている非倫理的行為が、すべて粉飾決算などに結びついているわけではないのでしょうが、ひどくなると、東芝みたいになってしまうのでしょう。
当サイトの関連記事(会計士協会による不正等に関する実態調査について)
昨年公表された、公認会計士を対象とした日本の会計士協会による調査でも、約半数が過去10年間で不正等と遭遇したことがあると回答しています。たまたまなのでしょうが、似たような数字となっています。
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