過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度決算短信等の訂正に関するお知らせ(PDFファイル)
ディー・ディー・エス(東証グロース)のプレスリリース。
過年度の有価証券報告書等の訂正を行ったとのことです。
対象は、平成 29 年 12 月期から2021 年 12 月期までの有価証券報告書などです。
影響額は、例えば、平成30年12月期では...
(数字は、左から、訂正前、訂正後、影響額。単位は千円)
年間の売上の約4割を減額しています。営業利益も、本当は大赤字だったのに、黒字としていました。
調査報告書が、8月8日に公表されています。約130ページもあります。KPMGが調査に加わっています。
第三者委員会の調査報告書公表に関するお知らせ(PDFファイル)
調査のきっかけは...
代表取締役会長がかかわっていた会社との取引で、大きな売上を計上していました。しかも、その後、その売掛金が残ったまま、売上先の会社を子会社化しています。
調査報告書では、連結範囲と、売上計上の要件を満たしていたかの2つを、会計上の論点として、いろいろ、調査し検討しています。
監査対応にもふれています。その一部。
監査人は、売上の証憑は確かめていますが、相手先の実在性や代金を支払えるのかという点については、会社から説明を受けただけだったようです。また、代表取締役がかかわっている会社であることも知らされなかったようです。
その後条件どおりに入金しないため、監査人は追加的にいろいろ手続を行い、翌期末には貸倒引当金70百万円を計上させています。
その後の売上先子会社化は、売掛金を消すという目的で行われ、その際の企業価値評価もいい加減なものだったようです。