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曙ブレーキ、通期は一転営業赤字予想 「継続企業の前提に疑義」注記(朝日より)

曙ブレーキ、通期は一転営業赤字予想 「継続企業の前提に疑義」注記

曙ブレーキ工業が、2019年3月期当期純損益予想を20億円の黒字から192億円の赤字に下方修正したという記事。ゴーイングコンサーンの注記もつきました。

「北米事業で固定資産の評価見直しを行い、第3・四半期に135億円の特別損失を計上する。

2018年4―12月期決算短信に「継続企業の前提に関する重要な疑義」を注記。4―12月期に多額の減損損失を計上したため、連結貸借対照表の株主資本はマイナス49億6500万円となった。」

決算短信(曙ブレーキ工業)

第3四半期決算短信を見ると、株主資本はたしかにマイナスですが、その他有価証券評価差額金、土地再評価差額金、非支配株主持分などのおかげで、純資産は12,623百万円のプラスです。

ゴーイングコンサーンの注記より。

「当社グループは、米国メーカーの乗用車生産からの撤退や、生産混乱に起因して次期モデル用ブレーキ製品の受注を逃したこと等の新たな北米事業の課題が生じ、当第3四半期連結累計期間において、多額の減損損失を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純損失17,748百万円となり、連結貸借対照表の株主資本は△4,965百万円となりました。その結果、財務制限条項に抵触し、また、一部の銀行借入の弁済を約定どおり進めることも困難となっていることから、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しております。

...

しかしながら、事業再生ADR手続の進捗状況によっては、今後の資金繰りに重要な影響を及ぼす可能性があることから、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。」

当サイトの関連記事(事業再生ADRを申請したという記事について)
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