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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

パナソニックが100億円の申告漏れ 追徴税額は2億円(朝日より)

パナソニックが100億円の申告漏れ 追徴税額は2億円

パナソニックが税務調査で、約100億円の申告漏れを指摘されていたという記事。

「関係者によると、所得隠しと認定されたのは、パナソニックが決算を連結している海外子会社の経費として申告した約3千万円。国税局は同社が本来経費とは認められない交際費などを別の費目に付け替えて仮装・隠蔽(いんぺい)したと認定した。

 また同社は、別の複数の海外子会社が現地仕様の商品開発をする際の費用約100億円を負担。この費用について国税当局は「子会社に対する支援であり、経費とは認められない寄付金」と判断した。ただ、意図的なものとまでは認定しなかったとみられる。」

「リーマン・ショックのあった2009年3月期の決算で生じた巨額の赤字と相殺されるなどして重加算税を含めた追徴税額は約2億円」とのことですが、今後、繰越欠損金を全部使えるぐらいの利益が出たときには、この100億円が効いてきます。しかし、2012年度に繰延税金資産を多額に取り崩しているようなので、幸か不幸か、税効果会計上は当面影響はないのでしょう。

(1年前の数字になりますが、2013年3月期有報の連結注記をみると、繰越欠損金による繰延税金資産が807,823百万円ありますが、全体で多額の評価性引当(1,433,080百万円)を行っているので、ほとんど計上されていないのでしょう。また、欠損金を全部利用することも、なかなか難しそうです。)
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