【IFAC】「マネー・ローンダリング対策:基礎編」第1回~第4回の翻訳の公表について
国際会計士連盟(IFAC)が、イングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)と共同で作成・公表した「マネー・ローンダリング対策:基礎編」(原題:Anti-Money Laundering,The Basics)という資料の日本語訳が、日本公認会計士協会ウェブサイト上で公開されました。
「職業会計士が、マネー・ローンダリングの仕組み、直面するリスク及びこれらのリスクを軽減し公共の利益に積極的に貢献するために何ができるのかについて理解を深めることを目的とした」ものだそうです。
9回までありますが、そのうち第4回までの翻訳が公開されています。
各回、著作権などの注意書きを除き2ページほどのパンフレットです。翻訳にしては、読みやすい方だと思います。
ただし、例えば、ケーススタディ(第4回)で、英国ロンドンの会計士が、顧客がエリクソンという北欧系の名前なのに、中央アジア出身ではないかと思わせる小さな手がかりがあって、あやしいと感じ、依頼を断ったが、あとで、中央アジアの某国の官僚の親戚であることがわかったというような事例があり、人種差別気味ではないかという気もします(一応「それぞれの国における社会の文化の違いについては慎重になる必要があることは理解しつつも」と注意書きを入れていますが)。