5月21日に開催される企業会計審議会監査部会の会議資料が公開されています。
それによると、監査基準・中間監査基準・四半期レビュー基準の改訂に関する公開草案が、議論されるようです。
会議資料中の監査基準公開草案前文より。
(限定付意見について)
「監査基準上、意見の根拠の区分の記載事項として、「除外した不適切な事項及び財務諸表に与えている影響」とともに、「これらを踏まえて除外事項を付した限定付適正意見とした理由」を記載しなければならないことを明確にすることとした。
同様に、監査範囲の制約により限定付適正意見を表明する場合も、意見の根拠の区分において、「実施できなかった監査手続及び当該事実が影響する事項」とともに、「これらを踏まえて除外事項を付した限定付適正意見とした理由」を記載しなければならないことを明確にすることとした。」
(今までも「除外した不適切な事項」を書くことによって、理由は明らかになっているわけですから、あまり意味がない改訂と思われます。)
(守秘義務について)
「本来、守秘義務の対象は、企業の秘密に限られるものであるが、我が国においては、一般的に、企業に関する未公表の情報について、あらゆるものが守秘義務の対象になり得ると考えられる傾向があると指摘されている。このため、監査基準における守秘義務の規定については、公認会計士法との整合を図るため、秘密を対象にするものであることを明確にすることとした。」
日経などでも報じられた、財務諸表以外の「その他の記載内容」に対する監査人の対応については、議論はするようですが、公開草案には含まれていないようです。
中間監査基準と四半期レビュー基準は、昨年の監査基準改訂に対応する見直しのようです。(ガラパゴス化している中間監査基準の廃止(レビュー基準との統合)はいつになったらやるのでしょう。)
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その2(前回会議の議事録について)
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