金融庁の公認会計士・監査審査会は、「監査事務所検査結果事例集」の平成28年版を、2016年7月29日に公表しました。
検査対象の監査事務所の関係者は必読でしょう。
今回は、一般向けに「監査事務所の概況(平成28年版モニタリングレポート)」が参考資料として添付されています。
モニタリングレポートには、業界全体の状況がわかる資料も掲載されています。
大手監査法人は人手不足だといいながら、監査の売上は若干減り気味か横ばいであること(最近は回復してきているがまだ平成23年度水準まで達していない)、平成24年、25年と人減らしをしていることがわかります。人員構成は、採用を抑制したためか、会計士・社員の割合が増えています。
業務収入の内訳及び業務収入に占める監査証明業務の割合の推移((左軸)単位:百万円)

社員・常勤職員の人員数の推移(単位:人)

(クライアント業務に関わっている人員(会計士、その他の専門家など)とそれ以外(管理部門など)に分けて集計すれば、より実態が把握できるのでは。)