ワコールホールディングスの2023年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が40億円の赤字になる見通しだという記事。
創業以来初の赤字とのことで、のれんの減損損失(約83億円)などの影響だそうです。
「同社は19年、米子会社ワコールインターナショナルを通じて下着企画販売の現地企業「インティメーツ・オンライン」を買収した。米国での電子商取引(EC)拡大を狙ったが、消費減速や個人情報の取り扱いへの規制強化など事業環境が悪化。のれんや無形資産などの評価を見直し、100億円強の減損を計上する。」
IFRSなので、保有株式売却による益出しもできないのでしょう。
ワコールは創業以来の赤字を受け入れたわけですが、「意地で黒字に」した会社もあるようです。
バルミューダ、円安直撃で原価率が増加--営業利益は大きく減少「意地で黒字に」(CNET)
「バルミューダは、2022年度(2022年1~12月)業績を発表。売上高は前年比4.3%減の175億9500万円、営業利益が95.1%減の7500万円、経常利益は99.0%減の1400万円、当期純利益が99.7%減の300万円となった。」
「バルミューダ 代表取締役社長の寺尾玄氏は、「記録的な円安の直撃により、原価率が大幅に上昇した。今回の業績はここに尽きる。また、経費の効率運用を徹底し、年後半はこれ以上絞れないというところまで圧縮したが、営業利益率は大きく減少した。意地で黒字にした」と語る。」
こちらは久しぶりに黒字になった会社。
JALとANAいずれも3年ぶり黒字転換 コロナ回復で需要高まる(テレビ朝日)
「ANAホールディングスと日本航空は去年4月から12月までの純損益が、いずれも3年ぶりに黒字になりました。」