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東京女子医科大、推薦入試で受験生の親族から寄付金受ける…文科省が報告求める(読売より)

東京女子医科大、推薦入試で受験生の親族から寄付金受ける…文科省が報告求める

東京女子医科大が推薦入試で、受験生の親族から寄付金を受け取っていたという記事。一部は、同窓会組織にも流れたようです。

「東京女子医科大(東京都新宿区)が、医学部卒業生の子女らを対象にした推薦入試で、受験生の親族から寄付金を受け取っていたことがわかった。出願資格を審査した同大の同窓会組織「至誠会」も寄付を受けており、受験生側から両法人への入試時期の寄付額は、2018~22年の5年間で少なくとも約3400万円に上った。」

「読売新聞が内部資料を分析したところ、同大は18~22年、推薦審査の受け付け開始約1か月前の8月から合格発表の12月初旬に、少なくとも生徒8人の親族から計1630万円の寄付を受領。同会も同時期に同18人の親族から計1800万円の寄付を得ていた。4人の親族は双方に寄付していた。」

理事長まで関与していたそうです。

「推薦審査は、同大理事を兼務する至誠会理事らが担当。18年は同会代表理事で大学副理事長だった同大の岩本絹子理事長(77)も面接を担当していた。

岩本氏は昨年4月、至誠会の代表理事を解任され、同大は今年度から、子女枠の推薦入試に至誠会が関与しない仕組みに変更した。」

教員人事においても同窓会への寄付を考慮されていたそうです。

東京女子医大、教員人事で同窓会組織への寄付額を考慮…卒業生に「評価に影響」と要求(読売)

「東京女子医科大(東京都新宿区)が、医学部卒業生の教員への採用、内部昇格にあたり、同窓会組織「至誠会」への寄付額を考慮していたことがわかった。寄付の実績が「評価に影響する」と通知しており、昨年までの5年間で約40人が申請前後に寄付をしていた。役職を金で買うような仕組みがルール化されていたといえ、文部科学省は同大に対し、内部調査を行って詳細を報告するよう求めている。」

「20年に発行されたある卒業生の報告書では、過去5年間の至誠会への寄付額や同会主催の研修会などへの出席状況が記載されていた。行事出席は1回0・5点、寄付は10万円あたり0・5点とポイントに換算され、総点数で「非常に良い」(9点以上)から「非常に悪い」(1点以下)の5段階で評価が行われていた。

関係者によると、点数が低い卒業生には、至誠会理事を兼務する大学理事らが「ポイントが足りない」と連絡し、寄付を求めていた。」

この大学の理事長周辺の不正疑惑は、文春が何回も追及していました。今年3月には家宅捜索も行われています。

当サイトの関連記事

家宅捜索受けた東京女子医大、理事長へ追及相次ぐ 「職員への冒瀆」(2024年4月)(朝日)

「家宅捜索を受けて4月1日、同大で職員向けの説明会が開かれた。出席者によると、トップの岩本絹子理事長(77)ら幹部へ職員から厳しい質問が続いた。

警視庁は3月29日、同大の同窓会組織である一般社団法人「至誠会」の元職員が元事務長と共謀し、勤務実態がないのに約2千万円の給与を至誠会から受け取った疑いがあるとして、理事長室や岩本氏の自宅など十数カ所を家宅捜索した。岩本氏は昨年4月まで至誠会の代表理事を務めていた。」

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