東京法務局に勤務していた元職員が登記申請書に貼り付けられていた総額約4億7千万円分の収入印紙を着服していたという記事。
「同法務局の民事行政部や墨田出張所などで勤務していた06年1月~16年12月、計2778件の登記申請書に登録免許税として貼られていた収入印紙を、消印を押さずにはがして横領した。別の申請書から押印済みの収入印紙を切り取り、差し替えていたという。」
これが、キャッシュで回収する仕組みであれば、処理した登記申請から計算される納めるべき金額とキャッシュの回収額が合わなくなるので、どこかで不正は発覚するのでしょうが、収入印紙貼り付けで納めるのでは、そういうチェックはかかりません。
もちろん、収入印紙を使うことで、現金を扱わなくてもよいので、安全な面はあるのでしょうが...
それにしても、本当に個人的な犯罪だったのでしょうか。組織ぐるみの裏金作りにも使えそうな手口です。
収入印紙4億7293万円分着服 63歳法務局事務官の巧妙手口(日刊ゲンダイ)
「元事務官は登録免許税として登記申請書に貼られた収入印紙を消印を押さずにはがし、証印済みの印紙を貼り替えていた。盗んだ印紙は金券ショップで換金し、借金返済やギャンブルに使っていたという。
「受領した申請書類はミシン目をつけて使用済みにしますが、元事務官はさも自分が証印したように見せかけて手続きを進めていた。証印済みの印紙は、すでに登録が終わり、倉庫に保管していた申請書類から入手していた。それらの書類は、印紙や金額などを確認した上でしまうので、あらためて全てチェックすることはありません。また保管期間が過ぎると廃棄処分にするため、見抜くことができなかった。不正がバレないように局外に持ち出して、印紙を貼り替えていた可能性もあります」(法務局関係者)」
過去最高・収入印紙4億7千万円分横領 東京法務局元事務官、後の調査に「借金、ギャンブルに使った」(産経)
「××元事務官は処理済みの登記申請書をバッグに入れて持ち帰り、押印済みの印紙をはがし、新しい登記申請書に貼るという手口で不正を繰り返していた。」
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