地銀、信用損失を前倒し計上 デロイト系が支援サービス(記事冒頭のみ)
デロイトトーマツの地域金融機関向けの新しいサービスを取り上げた記事。ASBJで検討中の新しい金融商品会計(金融資産の減損)に対応するもののようです。
「デロイトトーマツリスクアドバイザリーは3月中にも信用損失の将来予想を出す計算作業を支援するサービスを地域金融機関向けに始める。帝国データバンクと連携し、国内の倒産状況や経済環境のデータを活用する。会計基準が変われば、地銀でも自ら予想損失を計算し、前倒しで貸倒引当金を計上することになる。」
デロイトトーマツのプレスリリース(2025年3月26日)。
デロイト トーマツ、金融機関のリスク管理強化に向けて予想信用損失(ECL)モデル検証サポートサービスを開発
「デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(東京都千代田区、代表執行役:岩村篤、以下「デロイト トーマツ」)は、信用調査会社である株式会社帝国データバンク(以下「TDB」)が保有するデータに基づいて構築する倒産発生率等の将来予測モデルを活用し、金融機関等の企業が保有する貸倒引当金等の予想信用損失(ECL:Expected Credit Loss)モデルの妥当性を評価・検証サポートするサービスを開発しました。貸倒引当金に将来予測を織り込む実務(いわゆる「フォワードルッキング(FL)引当」)の重要性が高まる中、リソースに一定の制約がある地方銀行等の金融機関においても信用損失の将来予測において低コストかつ効率的に高精度なモデルが導入可能となるようサポートします。
...企業会計基準委員会(ASBJ)においても信用リスクの将来予測を伴うECLモデルに基づく金融資産の償却・引当に関する会計基準改正の検討が進展しています。」
金融資産の減損に関する会計基準の開発(2025 年 3 月 18 日のASBJ会議資料より)(PDFファイル)