ファミリーマートに対するTOBに関連して、JAならけんの会長がインサイダー取引を行っていたという記事。
「JA全農幹部のモラルが問われる不祥事が発覚した。伊藤忠商事がファミリーマートに対してTOB(株式公開買い付け)を実施した 2020年7月、JA全農の役員(経営管理委員)だった中出篤伸氏は、TOB行使が公表される3時間半前に、ファミリーマート株式を350万円分買い付け、公表後に売却していた。この取引で120万円超の利益を得たという。」
「TOBにより伊藤忠がファミリーマートを完全子会社化した後、JA全農と農林中央金庫がファミリーマート株式の一部を取得し、資本参加することが決まっていた。」
どういう人物なのか...
「中出氏が会長を務めるJAならけんは奈良県全域を管内とする大型農協である。組合員数は10万2957人で、貯金残高は1兆4426億円に上る。中出氏はインサイダー取引に手を染めた当時、JA全農役員の他、農協系出版社、家の光協会の会長を兼任するなどJAグループ最高幹部の地位にあった。」
報道を受けて、会長の名前で声明文を出しています。
証券取引等監視委員会による勧告事案について(PDFファイル)
「一部報道にありますように、私が全国農業協同組合連合会(JA全農)の経営管理委員の立場を十分に理解せずに軽率な行動をとってしまったことを深く反省しております。」
会長職にはしがみつくようです。
こんなコンプライアンス意識の低い人物がトップに居座るのであれば、このJAの会計監査人は契約更新を辞退すべきでしょう。
証券取引等監視委員会による本会元役員に対する課徴金納付命令の勧告について(全農)
「このような事態が生じたことは誠に残念であり、会員を含む関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。」
公開買付者との契約締結交渉者の役員によるファミリーマート株式に係る内部者取引に対する課徴金納付命令の勧告について(金融庁)
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