東京都港区の「わひこ」という不動産会社の実質経営者(39歳)が、脱税容疑で東京地検に逮捕されたという記事。シェアハウス問題も絡んでいるようです。
「逮捕容疑は、平成29年2月までの3年間、不動産売買をめぐる雑損失などを架空計上する手口で4億円以上の所得を隠し、法人税約1億2千万円を免れたとしている。」
「民間の信用調査機関によると、わひこは不動産コンサルティングで個人顧客を増やし、28年2月期の売上高は約12億3千万円と、3年間で約30倍に業績を急成長させた。だが昨年発覚した女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐるスルガ銀行の投資トラブルを機に不動産投資への資金の引き揚げが進むなどして昨年10月には事業停止に追い込まれていた。」
(株)わひこ
~投資用不動産事業で急成長していた~(2018年10月)(東京商工リサーチ)
「不動産売買のほか、資産運用や不動産コンサルティングなどを手掛けていた。不動産取得のアドバイスや物件の選定・調査、融資交渉、税務サポートまでをトータルに行っていた。浅野社長は「9割の不動産営業マンは“お勧め物件"を自分では買わない」などの著作があり、不動産投資セミナーの講師も務めていた。平成25年2月期の売上高は4145万円であったが、セミナー開催など積極的な営業展開で個人顧客が増加し、28年2月期には売上高12億3490万円に伸長。直近の年間売上高は約100億円まで拡大していた。
しかし、シェアハウス問題に端を発した金融機関の貸出姿勢の変化や、個人投資家の投資不動産に対する意識の変化から業況は悪化。また、一部で業務の履行体制を疑問視する声が上がるなど、動向が注目されていた。」
架空取引で別会社の上場を狙っていたそうです。
↓
1億円超“脱税”逮捕 上場狙い別会社の業績偽装か(テレビ朝日)
「その後の関係者への取材で、××容疑者が脱税した金で自分が社長を務めていた別の不動産投資会社と架空の取引を行い、利益が伸びたように装っていたことが分かりました。この会社の業績を良く見せて上場させようとしていたとみられています。」
会計士もこういう会社にだまされないようにしないと...。
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