国際証券規制当局による「IFRSサステナビリティ開示基準」のエンドース
国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、証券監督者国際機構(IOSCO)によるIFRSサステナビリティ開示基準のエンドースメント(承認)について、プレスリリースを出しました(2023年7月25日)。
日本のサステナビリティ基準委員会の上記ページで、そのプレスリリースの和訳が掲載されています。
(プレスリリース原文は→IFRS Sustainability Disclosure Standards endorsed by international securities regulators
エンドースメントに関するIOSCOのプレスリリース→IOSCO endorses the ISSB’s Sustainability-related Financial Disclosures Standards)
(見出しの「国際証券規制当局」(international securities regulators)は、IOSCOの言い換えでしょう。)
「IOSCOは現在、130の加盟する法域メンバー(世界の証券市場の95%以上を規制する資本市場当局)に対し、世界中でサステナビリティ関連開示の一貫性及び比較可能性を提供するためにISSB基準をそれぞれの規制のフレームワークにどのように組み込むことができるかを検討することを呼びかけている。
IOSCOのエンドースメントは、ISSB基準が資本市場での使用の目的に適合しており、サステナビリティ関連のリスク及び機会を価格に織り込むことを可能にし、データ収集及び分析の向上を促進するという強力なシグナルを世界中の法域に送ることとなる。
このエンドースメントは、IOSCO加盟団体の75%を占める成長市場及び新興市場にも共鳴することが見込まれる。」
また、ISSBは、各国での基準適用を支援する「導入ガイド」を作成するそうです。その概要(原文・日本語訳)が、公表されました。
「ISSBは、法域におけるISSB基準の導入を支援するための「導入ガイド(Adoption Guide)」の概要を公表いたしました。「導入ガイド」は、2023年第3四半期又は第4四半期に公表される予定です。」