ジャスダック上場のユニバーサルエンターテインメントが、元会長(創業者)による不正に関する最終報告書を受領し、内容を公開したという記事。
子会社から貸し付けという形態で資金が流れたそうです。
「報告書は、岡田氏が2015年、美術品の代金支払いなどに充てるため、UE社の香港子会社から約20億円を第三者側に貸し付けさせ、自身が取締役だった会社にその大部分を環流させるなどしたとし、「個人的な利益を図っているもの」だと認定した。UE社は「しかるべき措置を検討する」としている。ただ、特別調査委は岡田氏から直接事情を聴いてないという。」
元会長は6月の総会でクビになったばかりです。
<大手パチスロ>「前会長が22億円不正流用」報告書公表(Yahoo)(毎日新聞配信)
「岡田氏は同年、ユニバーサルエンターテインメントの香港子会社に2億円の小切手を勝手に振り出させ、現金化させた。また、同社の韓国子会社の預金を、無断で同族企業の土地購入資金の担保として提供させた。」
創業者側の状況は...
「ユニバーサルエンターテインメントは6月29日の定時株主総会で、岡田氏と側近の取締役を再任しなかった。岡田氏は総会会場に姿を現し、総会への出席を求めたが、会社側は受付でこれを拒否し、岡田氏を会社から事実上、追放していた。岡田氏は、同社の議決権の67%を持つ同族企業の実権も、親族から奪われている。
総会出席を拒否された直後、岡田氏は経済プレミア編集部の取材を受けた。岡田氏は、20億円の不正流用疑惑について、「(同社がフィリピンで行っている)カジノ・リゾート開発に関連して貸し付けた。融資契約の期限は今年11月であり、間違いなく返済される」と主張。「不正なものではない。特別調査委にはすべて話す」と説明していた。」
大王製紙の事件と同様、返せばよいというものでもないでしょう。
会社のプレスリリースと調査報告書。
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特別調査委員会の調査結果及び今後の対応に関するお知らせ(PDFファイル)
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