第51回日本公認会計士協会学術賞発表及びプレスリリースの公表について
日本公認会計士協会は、日本公認会計士協会学術賞の受賞作を発表しました。
「2021年10月1日から2022年9月30日までの間に発刊された著書(初版)及び同期間中に発表された論文の中から優れた作品に授与しているもの」です。
今年の受賞作は...
<学術賞-MCS賞>
[著 書] 企業価値向上のための経営指標大全
著 者 大津 広一 氏
発行所 株式会社ダイヤモンド社 2022年1月刊
「本書は、経営戦略や経営計画の策定において、資本コストを意識して経営指標を選定し、実践的に活用していくことによって、企業価値の向上に資することを目的として執筆されたものである。筆者は、企業価値の向上の判断基準を各企業が選択する経営指標であると位置づけるが、経営指標ありきではなく、企業活動ありきの視点から、経営指標が実践で活用されることを想定して本書を執筆している。 」(書評より)
「本書の特徴は、筆者がこれまでの経験で培った経営指標に対する理解を、ケーススタディを用いてコンパクトに分かりやすく解説している点である。500 頁以上の書物であるが、筆者の分かりやすい解説と豊富な事例により、読者は興味を持って読み進められるであろう。筆者は時に、日本企業の開示に関して厳しい指摘を行っているが、その根底には日本企業に対する期待や支援の気持ちがあると考えられる。各指標紹介の最後には「まとめ」があり、各指標の役割と展望が解説され、実用書として使いやすいものとなっている。また、ケーススタディとして日本企業の事例のみならず、海外企業の開示や取組みについても効果的に紹介しており、日本企業の開示の参考となるようまとめられている。」(同上)