近畿日本鉄道の子会社「メディアート」(解散)の粉飾決算事件で、元社長が取締役会に諮らずに取引業者に独断で融資した現金計約8400万円が回収不能になっていたという記事。
「捜査関係者らによると、大阪市中央区の取引業者の広告制作会社から「資金繰りが回らない」と相談された××容疑者が、独断で業者への貸し付けを決定。メディ社は08年と09年の3月期決算などで仕事を業者に外注したと装い、計8400万円の売り上げを不正に計上させていた。実際には貸付金だという念書も受け取っていた。この業者は10年4月に破産して貸付金は結局、回収不能になったが、粉飾決算が発覚するまで、損失計上されなかったという。」
(「損失計上されなかった」という点とは矛盾するかもしれませんが)貸付の実行を外注費(費用)の支払いに仮装して行っていたということでしょうか。おそらく貸付には厳しい承認ルールがあって、それを回避するために、通常の営業取引のようにしていたのでしょう。
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