11月4日に開催された「会計監査の在り方に関する懇談会(令和3事務年度)」(第3回)の会議資料が公開されました。
「会計監査の在り方に関する懇談会(令和3事務年度)論点整理(案)」というのが示されたようです。「会計監査の更なる信頼性確保に向けて」という副題がついています。
全20ページの報告書(案)です。全2ページの概要も掲載されています。

(概要より)
利害関係規定の話が急に出てきましたが、本文では以下のようになっています。
「女性公認会計士を含め、公認会計士が持てる能力を十全に発揮できるような環境の整備に努めていく必要がある。
例えば、監査人の独立性を確保するための配偶者に関する利害関係規定について、監査人の独立性は引き続き確保しながらも、女性活躍の観点も踏まえ、能力ある公認会計士にその能力に見合った活躍の機会を確保できるよう見直すべき点はないか検討される必要がある。」
その他の論点として、「上場企業以外の有価証券報告書提出会社における中間財務諸表・中間監査に非常に手間がかかっており、見直しの議論をすべきではないか」という意見が紹介されているのも、四半期見直しとの関係でちょっと気になります。(もし四半期廃止となって半期報告制度に移行するとなった場合、その中間監査は、現行基準でやるのか四半期レビューと同様の保証水準でやるのかという論点があり得るので)
協会品質レビューと金融庁(審査会)検査の関係見直しが、最重要ポイントなのかもしれませんが、大幅な変更というより、現行の枠組みの中で工夫するという程度の話なのでしょう。
第1回と第2回の議事要旨をみても、議論が集約しつつあるようには見えなかったのですが、もう論点整理が出るようです。だらだらと会議を続けても仕方がないということなのでしょう。