会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

熊本市民病院、1億5400万円未収 診療費、時効で回収不能(熊本日日新聞より)

熊本市民病院、1億5400万円未収 診療費、時効で回収不能

熊本の市民病院が、約1億5千万円の診療費の未収金を損失処理するという記事。長年放置していたようです。

「熊本市民病院(東区東町)が患者から徴収すべき診療費を未収のまま長年放置し、さかのぼって調査した結果、18年間で計1億5465万円が回収不能となっていたことが9日、分かった。同病院は2022年度の決算で不納欠損金として一括処理する方針だ。

 市病院局によると、未徴収の診療費を確認できたのは、1997~2014年度に入院や外来で受診した2865人分の計1億5916万円。「生活困窮や支払いの意思がないケースとみられるが、多くの場合、書類が残っておらず詳しい経緯は分からない」としている。」

公立病院があこぎな取り立てをしたり、カネがない患者を診察拒否したりはできないでしょうから、貸倒が生じるのはやむを得ないのでしょうが、最低限、決算の都度、見直して整理すべきだったのでしょう。(一般企業でも、細かい滞留売掛金が帳簿のすみっこに放置されているというのはありそうなことなのでは。)

未払い診療費、時効で1.8億円回収できず 熊本市民病院(毎日)

「大西市長は10日の定例記者会見で「債権管理できていなかったことが大きな問題だ」と述べた。市病院局は未回収金の存在は把握していたとしつつ「督促の調査手順が定められておらず、着手が遅れた」と弁明。今後、原因究明を進め、督促しても支払いがなければ法的手段も検討するという。」

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