上場会社の役員報酬の最高記録が更新されたという記事。
「自動車部品中堅のユーシンの田辺耕二会長兼社長の平成26年11月期の役員報酬が14億500万円だったことが3日、東京商工リサーチの調査で分かった。上場企業を対象に開示制度が始まった平成22年3月期決算以降の報酬額としては、カシオ計算機の樫尾俊雄元会長の13億3300万円を抜き、過去最高となった。
東京商工リサーチによると、田辺氏の報酬の内訳は、基本報酬が7億7500万円、賞与が6億3千万円。」
カシオ計算機の元会長の場合は退職金の金額も含んでいたと思います。通常の報酬だけでこれだけになるとは・・・。(賞与分が損金になるのかというような余計な心配もしたくなります。)
これが妥当な金額なのかは判断できませんが、有報を見てみると、配当金は3億円程度しか払っていないようです。産経記事のとおり売上は急増していますが、当期純利益は赤字です(2014年11月期連結)。コーポレート・ガバナンス的にはどうなのでしょうか。
ちなみに有報では「役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針内容及び決定方法」として、
「取締役の報酬については、株主総会の決議によって決定した取締役の報酬総額の限度額内において、会社業績等を勘案し、取締役会で決定しております。」
とごくあっさり書いています。
第113期 有価証券報告書(ユーシン)
役員報酬 1億円以上開示企業 (株)ユーシンの田邊会長兼社長が最高額を更新(東京商工リサーチ)
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