博報堂DYホールディングスの連結子会社、博報堂メディアパートナーズの元社員が、架空発注により同社から多額の資金を着服していた疑いがあるという記事。元社員と架空発注先の役員らが逮捕されたそうです。
「博報堂DYグループの広告代理業、博報堂DYメディアパートナーズ(MP、東京・港)の当時の社員らがテレビCM制作業務を架空発注し、同社に約7億円の被害を生じさせた疑いがあることが16日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課は同日、同社元社員の××××容疑者(43)ら4人を詐欺容疑で逮捕した。」
「捜査関係者によると、××容疑者らは2016年5月~19年7月、CMの制作を発注する際、実際には業務を請け負わない制作会社にも発注したように装い、博報堂DYMPから制作費を振り込ませた疑いがある。架空発注は1回当たり1千万円を超えることもあったといい、同社の被害は総額約7億円に上るとみられる。」
「振り込まれた制作費は協力者の男を含む4人で分配していたといい、××容疑者は飲食費などとして使っていたとみられる。」
会社の内部調査で発覚したそうです。
7億円といえば、それなりの映画が製作できそうな金額ですが、それだけの原価が水増しされていてもわからないくらい、CMにはお金をかけているということなのでしょうか(もちろん何本ものCMなのでしょうが)。
当社元社員の逮捕について(博報堂DYメディアパートナーズ)
「当社元社員(2019年9月30日付懲戒解雇)は、2016年頃からの3年間にわたって架空取引詐欺を行い、合計約7億円の現金を当社から着服していました。
当社は、2019年9月に事態を認識し、警察への届出と相談を行うとともに、社内調査を開始しました。詳細を把握した結果、上記の内容が判明したことから告訴状を提出いたしました。」
ちなみに、博報堂の今期の業績見込みは...
博報堂DYの21年3月期、純利益71%減(日経)
「博報堂DYホールディングスは12日、2021年3月期の連結純利益が前期比71%減の130億円になる見通しだと発表した。」
「売上高は15%減の1兆2470億円の見通し。コロナ感染拡大の第3波が来ない前提で、市況が緩やかに回復すると想定する。」
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