栃木県の土地改良区で多額の使途不明金が発覚した問題で、疑いをかけられている元経理担当の女性が、着服を否定したという記事。
「栃木県真岡市土地改良区(真岡市田町、小菅保(こすげたもつ)理事長)の多額使途不明金問題で、会計業務に携わっていた経理担当の元職員女性(73)が10日までに、市内の自宅で下野新聞社の取材に応じた。2008年から今年6月末に退職するまで約13年にわたり勤務した元職員は「(改良区が依頼した)弁護士が調査中なので詳しいことは言えない」と問題の原因や経緯について明言を避ける一方、「私は被害者。着服は一切ない」と不正への関与を強く否定した。6月下旬に問題が表面化して以降、元職員が報道機関の取材に応じたのは初めて。」
「同改良区は2月下旬、数千万円の使途不明金があると県に相談。土地改良法に基づき県が同下旬~3月初旬、特別検査に入り関係書類の調査や事務局職員らの聞き取りを行った結果、約9200万円の使途不明金が判明した。
同改良区は少なくとも6千万円超は元職員の会計操作などが原因とみて法的対応を視野に弁護士へ調査を依頼する一方、担当理事らで新たに再生委員会を立ち上げ県に提出する改善報告書の再提出に向けた詰めの作業を進めている。」
この元担当者の言い分どおりなのはわかりませんが、この人だけの責任と決めつけるのは、まだ早いようです。
これも、疑惑を向けられている人物が不正を否定しているようです。
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資金17億円流出で経営破綻の「医学部予備校」 疑惑の創業者が横領を否定(Yahoo)(動画あり)
「12日、京都市内で開かれた債権者集会に、疑惑の渦中にある創業者の男性が現れました。
(創業者男性)「債権者の方たちに迷惑をかけないように、精一杯のことをしたいと伝えてきました」「金融機関の方々が育ててくれたTOPS京都です。それを守っていくすべはいくらでもある」「不明なお金とか業務上横領とか、何もしてません」「結果として(会社の利益に)ならなかったことは認めますけれども」。」
これでは、債権者は納得しないでしょう。
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