米国公認会計士試験の米国外の受験者が増えているという記事。
「試験を実施・運営する全米州政府会計委員会(NASBA)によると、2011年に同試験を海外から渡米して受験、もしくは海外で受験する人の数は、10年に比べ3―4割増の1万3000―1万4000人になる見通し。」
「8月に米国以外では初めて日本と中東で試験を実施し、渡米せずに受験できるようになったことから大幅な受験者数の増加を見込んでいる。」
「米国公認会計士試験は年間約10万人が受験し、米国外の受験者のうち、日本人は3分の1を占める。」
「合格率は5割弱」とのことなので、日本人の合格者は毎年2千人程度(=13000人÷3×50%)となります(日本人の合格率が平均程度だとして)。
日本の公認会計士試験の方は合格者を絞る方向なので、それより人数が多くなるのでしょう。合格者全員が米国公認会計士の登録をするわけではないのでしょうが、一大勢力といえます。
ただ、日本で実務をするのであれば、日本の会計基準や税法も理解する必要がありそうです。会計監査は日本の監査基準委員会報告書もISAにほぼ準拠しており、米国もISAに合わせる作業をやっているので、実質的にはあまり差異はないと思いますが、日本語の専門用語(もともとは英語の翻訳)は覚えなければならないでしょう。
(TPPにより公認会計士資格の国際化が進むという話もあるようですが、そのあたりはこれから機会があれば調べようと思います。)
NASBA, AICPA and Prometric Announce Successful Launch of US CPA Exam at International Test Sites(2011年8月)(NASBA)
(補足)
TPPの関連でコメントいただきました。
http://ivory.ap.teacup.com/kaikeinews/4969.html#comment
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