2010年3月期の損益見込みで、日本を代表する企業が何社も巨額赤字の見込みであるという記事。
トヨタ、日立、パナソニック、日産自動車、ソニーが1000億円以上の最終損益赤字を予想しています。
「期初の赤字予想については、「悪い材料を最初に出しておけば、少しでも業績が好転すればV字回復を印象付けられる」(証券アナリスト)という狙いもあるようだ。」
せっかく四半期報告が制度化されたわけですから、本来であれば、会社が出す(恣意的な?)数値をあてにするのではなく、3か月ごとの四半期決算の実績推移から、予想を立てるべきなのでしょう。
そこで問題になるのが、第4四半期の3か月の数値というのが、正式の開示としては公表されない点です。急速に景気が悪化し始めた前3月期の第3四半期から、第4四半期、今3月期の第1四半期・・・というように3か月ごとの実績をとって推移を見れば、回復しつつあるのか、あるいはさらに悪化しつつあるのか、傾向としてある程度わかるはずなのですが、第4四半期の3カ月分の損益というのは、制度としてはどこにも開示されません。
開示しない理屈はあるのでしょうが、不親切な制度といえます。
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