建設機械販売、環境・建設関連プラント製造の中道機械が、工場の経理担当社員による不正経理の発覚を発表したという記事。「会社の利益と資産を、少なくとも二億五千万円ずつ過大に見せかけていた」そうです。
「札幌市内で記者会見した鉄井勝之社長らによると、不正経理にかかわったのは、札幌工場(札幌市西区発寒)の経理を担当する五十代の課長とその部下の二人。
過去数年にわたって、生コンクリートプラントや砕石プラントの製造に関する経理を操作。本来は費用に当たる製造原価を、資産に当たる半製品として計上し、本社に提出する製造原価報告書の内容を偽っていた。 」(プレスリリースによれば半製品ではなく仕掛品)
単純な不正といえそうですが、企業内部の取引による不正なので、仕掛品の金額の動きを毎期詳細に見るなどしていないと発見は難しかったかもしれません。棚卸立会で発見できるかというと、仮に数量ではなく単価をごまかしていた場合には発見困難です。
監査法人の監査前日に、この課長自らが会社に申し出て不正が発覚したとのことなので、外部監査による抑止効果はあったのでしょう。
業績に影響を与える可能性のある事象の発生について(PDFファイル)
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