楽天が2006年秋以降、決算短信の訂正を繰り返しているという記事。
訂正内容を見てみると、大きなのはキャッシュ・フロー計算書の修正です。これに関しては訂正報告書まで出しています。キャッシュフロー計算書は決算作業の最後の過程で行われるケースが多いと思いますが、会社側のチェックも監査人によるチェックも十分でなかったのでしょう。
ところで、確定した内部統制評価監査実施基準では、内部統制の重要な欠陥に該当するかどうかの重要性基準は、税引き前利益をベースにする考え方が示されています。キャッシュ・フロー計算書の正確性を確保する内部統制の不備については、同じ重要性基準値を使うのでしょうか。ちょっと気になりました。
一連の決算開示情報の訂正について(PDF)
訂正報告書の提出について
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