消費者金融大手3社が8日発表した08年3月期連結決算で、過払利息返還額が合計で2640億円と前期から9割近く増えたという記事。
2007年3月期は、会計士協会の指針などにより、巨額の過払利息返還引当金を積んでもらったわけですが、結果的に正解だったといえそうです。
例えば3社のうちの武富士の決算短信をみると、利息返還損失引当金が2007年3月期は4880億円あったものが、2008年3月期は3860億円になっています。2008年3月期の引当金繰入額が570億円(当期分?)あるので、単純計算すると1590億円(=4880億円+570億円-3860億円)引当金を使ったことになります。2007年3月期の引当金を3年で使い果たす計算であり、(きちんと分析したわけではありませんが)感覚的にはおかしくない数値のように思えます(きちんとした分析は専門家にお任せします)。ただ、2008年3月期に引当金を積み増ししている会社もあり、さまざまです。
武富士の決算短信(PDFファイル)
プロミスの決算短信
消費者金融:大手3社黒字回復 引き当て一段落
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