米司法省が、海外腐敗行為防止法違反で、カジノ経営会社「ラスベガス・サンズ」に約8億円の罰金を課したという記事。
「中国政府幹部らとの政治的なコネを売りにするビジネス・コンサルタントに6千万ドル(数十億円)を支払い、その一部が使途不明になっている」とのことです。
「司法省のウェブサイトに掲載された同省とラスベガス・サンズ社の合意書によれば、このコンサルタントは中国政府の元公務員で、2006年秋、中国政府のマカオ連絡事務所の高官を通じて同社に紹介され、同社に雇われた。以後、2009年にかけて、同社は、ビジネスを促進し、ブランドを高めるため、中国やマカオの子会社を通じてこのコンサルタントに約6千万ドルを支払った。しかし、2008年初めまでに70万ドルが「消えてしまう」など、580万ドルは正当なビジネス目的とは言えない支払いだった。」
同社の財務部門の社員が問題にしたところ、マカオの子会社の幹部が苦情メールを送って、辞めさせたそうです。
この会社も日本へのカジノ進出を狙っているのでしょうか。
また、日本のカジノも中国の富裕層がターゲットでしょうから、同じような不正のリスクは高いのでは。
記事中にもリンクが掲載されていますが念のため。
Las Vegas Sands Corporation Agrees to Pay Nearly $7 Million Penalty to Resolve FCPA Charges Related to China and Macao(米司法省)
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