MRIインターナショナルの事件に関しては、日本より先に米国の税務当局が動いていたという記事。
「1月28日、米内国歳入庁(IRS)はMRI社やその代表者エドウィン・Y・フジナガ氏に対する税務調査を進めるべく、取引先のファースト・フィナンシャル銀行の反面調査に着手していた。動きを察知したフジナガ氏は裁判所に不服申立を行い抵抗。が、IRSは追及の手を緩めず、3月22日にはフジナガ氏本人の召喚手続きに着手。4月2日には日本の顧客からの送金先となっていたウェルズ・ファーゴ銀行の口座記録を洗うため手続きをとった。」
「前出のウェルズ・ファーゴ銀に開設されたMRI社のファンド用信託口座にプールされた出資金は不当に流用されていた疑いが濃い。監視委のこれまでの調べによると、出資金受け入れの信託口座に入ったカネは別の信託口座に大半が移動していた。そこから日本の顧客への配当や元本の支払いに還流していたほか、MRI社の別口座にも送金されていたという。
IRSが真っ先に調査をかけたファースト・フィナンシャル銀は、09年9月に資産5億ドルを抱え破綻したアーウィン・ユニオン銀行(ケンタッキー州)の承継銀行だ。IRSが関心を寄せるのはむしろ破綻前の取引記録。MRI社と銀行破綻との間に思わぬ関係があった可能性もある。」
被害を受けたのは、米国ではなく日本の投資家なので、米SECが動いているわけではなく、税務の面から調べているのでしょう。いずれにしても、カネが米国に流れていて、首謀者も米国にいる以上、全容解明は米国当局次第ということになりそうです。金融庁からは情報が出てこない(そもそも情報を持っていない?)となると、そのうちに尻すぼみかもしれません。
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