「グローバル競争力強化に向けたCX研究会」の報告書を公表します
経済産業省は、「グローバル競争時代に求められるコーポレート・トランスフォーメーション(グローバル競争力強化に向けたCX研究会 報告書)」を、2024年6月3日に公表しました。
「経済産業省は、「グローバル競争力強化に向けたCX研究会」を2023年12月より開催し、経営戦略の専門家や企業の変革を実務として担うCxO等の方々とともに、グローバル展開を進めている日本企業が置かれている現状分析と課題の特定、具体的な打ち手についての検討を行い、今回、報告書としてとりまとめました。」
「報告書の要点」より。
「報告書では、「グローバル競争力を強化していく上でなぜCX(コーポレート・トランスフォーメーション)が必要なのか」という点について、この20年間ほどの製造業を中心とした日本企業の活動等に関する定量分析結果とともに、様々な文献調査や企業へのインタビュー結果も踏まえた問題提起として整理しています。
また、「どのようにCXを実現していくべきか」という点については、日本を中心とした従来型のOSを革新するための原動力としての「パーパス・コアバリュー」を組織の設計思想の幹として、ヒト・モノ・カネ・データの経営資源配分を司る3つのコアファンクションとしてのファイナンス機能、HR機能、DX機能の目指すべき姿を整理しました。これらは、グローバルビジネス展開で先行してきた欧米企業の間で試行錯誤がなされる中で、一定の「型」に収斂してきています。本報告書は、日本企業のこれまでのやり方の良い部分も活かしながらも、海外現地法人を巻き込んだ、企業グループがあたかも1つの組織体であるかのように振る舞う、ワンカンパニーとしてのグローバル組織の動かし方を検討いただく上での1つの道標となるものです。」
報告書(全88ページ)の冒頭にサマリーが掲載されています。