甲南大学は、社会科学研究科会計専門職専攻の2015年度からの学生募集停止を発表しました。
その理由について、以下のように述べています。
「・・・本会計専門職専攻をめぐる環境は、設置当初には想定できなかった厳しい状況に直面してきました。現行の公認会計士試験制度は、公認会計士5万人体制という構想のもとに2006(平成18)年に開始され、当初は3千人規模の合格者が生み出されておりましたが、現在では、合格者が1千人規模に縮減されております。
その結果、公認会計士の志望者が激減するとともに、また、公認会計士資格試験が会計専門職大学院を修了せずとも受験できる試験制度であることもあって、本会計専門職専攻の志願者および入学者の確保は困難になり、今後は志願者の継続的な確保が見通せない状況となっております。
このような状況のなか、本会計専門職専攻が専門職養成機関としての社会的使命を将来にわたって果たし続けていくことはきわめて困難であるとの判断に至り、学生募集の停止という決定に至りました。」
(補足)
法政大学と愛知大学もひっそりと学生募集停止を公表していました。
2015年度からの学生募集停止について(法政大学大学院アカウンティングスクール)
愛知大学会計大学院の学生募集停止について(愛知大学)
ほかの大学院のウェブサイトをいくつかみてみると、会計士育成というより、税理士試験科目免除のための論文指導にシフトしているところもあるようです。
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