JXホールディングスの2015年3月期が、従来予想から赤字幅が1100億円拡大し、連結最終損益の赤字が3200億円になるという記事。
「原油などの資源価格の下落を受け、チリ銅鉱山や石油・天然ガスの開発事業で減損処理が必要となったことなどが響く。」
減損処理についてはこちらの記事に少し詳しく書かれています。
↓
JX、チリ鉱山減損などで特損1000億円 赤字拡大(日経)
「JXホールディングスは26日、本格生産が遅れているチリのカセロネス銅鉱山の減損処理などで2015年3月期に1000億円の特別損失を計上し、連結最終損益が3200億円の赤字(前期は1070億円の黒字)になると発表した。」
「カセロネス銅鉱山は、JXグループのJX日鉱日石金属と三井金属、三井物産の3社が共同で権益を保有する。当初、4000億円以上を投じて開発し、日本の年間輸入量の約1割を生産する「日の丸銅鉱山」として期待されていた。
しかし、設備トラブルのためフル生産体制に移行できず、見込んでいた収益が上がっていない。会計ルールに沿って鉱山の事業資産を減損処理し、JXは500億円の損失を計上する。」
権益を持っている3社とも減損処理するようです。
他にも減損処理するプロジェクトがあります。
「JXはこのほかに北海とオーストラリアの石油権益で250億円、カナダの石炭権益でも250億円の損失を計上する。」
通期業績予想の修正及び減損損失等の計上に関するお知らせ(PDFファイル)
税効果についてもふれています。
「欠損金に係る繰越控除限度額の縮小などを含む平成27年度税制改正法が本年3月末までに公布されることを前提として、繰延税金資産の回収可能性について検討した結果、一部回収が見込めない金額の計上を見送る見込みとなったこと」も予想修正理由に挙げています。
日経記事でもふれていましたが、同社はIFRSを任意適用するそうです。
国際会計基準(IFRS)の任意適用に関するお知らせ(PDFファイル)
「・・・資本市場における財務諸表の国際的な比較可能性の向上、資金調達の選択肢の拡大及びグループ内の会計処理の統一等を目的として、第3次中期経営計画開始のタイミング(平成 29 年 3 月期)から IFRS を任意適用することとしました。」
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事