東証一部上場の神栄の中国子会社で、不正会計が発覚したという記事。
「老舗商社の神栄(神戸市中央区)は20日、中国・上海にある子会社が2015年以降に実体を伴わない仕入れや売り上げを架空計上する不正会計をしていたと発表した。16年度までの2年間に水増した利益は約2千万円とみられる。」
「神栄によると、この子会社は繊維製品の卸売業を営み、売上高約30億円、従業員は約40人。神栄本社から日本人1人を派遣している。社内調査で不正会計が発覚。複数の取引先から販売代金の回収が滞っていることを隠すため、実体のない仕入れと売り上げの計上を繰り返したとみられる。」
2千万円の影響額という話だけであれば、対外発表するほどでもないように思われますが、隠されていた滞留債権の金額が大きい場合には、多額の引当金計上が問題になるのかもしれません。
「当社連結子会社における不正な取引行為に関するお知らせ」について(神栄)
「損益への影響額は精査中でありますが、現時点までの調査では、平成 28 年3月期及び平成 29 年3月期の2年間において、売上高約 600 百万円、売上原価約 580 百万円、売上利益約 20 百万円の架空計上があったと推定されます。
また、現在把握している不正な取引に関与したとみられる取引先に対する当社グループの平成 29 年6月末時点の債権総額は約 330 百万円、また当該取引先から仕入れた在庫は約 50 百万円であります。債権につきまして回収可能性、在庫につきましては実在性の有無等を精査しております。」
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