会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

軽2強に残った深い爪痕、首位争い消耗戦 「なぜこんなことになったのか…」(sankeibizより)

軽2強に残った深い爪痕、首位争い消耗戦 「なぜこんなことになったのか…」

軽自動車大手のスズキとダイハツ工業の2014年4~12月期連結決算を取り上げた記事。「販売促進費の増加が利益を圧迫」しているそうですが、ちょっと気になる部分もあります。

「昨年の軽販売はスズキが約70万9000台、ダイハツが約70万6000台といずれも暦年で過去最高を記録した。ただ、値下げ合戦に加え、販売台数の上積みを図るためディーラーがナンバー登録をして転売する未使用車も増えたとされ、両社の業績に深い爪痕を残した。」

ディーラーやディーラーを子会社に持つメーカーの決算上、自社名義で(あるいは従業員などの名義を借りて)登録した時点では、当然ながら、売上には計上できません。また、自社登録した車に対してメーカーから支払われた販売奨励金は、転売されるまでは、利益ではなく、在庫のマイナスにしなければなりません。監査上や内部管理上は、注意が必要でしょう。

(新古車でもよいから安く買いたいという人にはチャンスかもしれませんが)

ちなみに、軽自動車で自社登録が多いのは、車庫証明の関係と思われます。
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