本・書物をうたった句、歌を集めています。
読書の秋なので三つ紹介します。
まずは有名な、
本買えば表紙が匂ふ雪の暮 大野林火
そして二句目、
麦秋や書架にあまりし文庫本 安住敦
いつかきっと読もうと思い買った文庫本が本棚に入りきらない程になってしまったが、残りの余生を考えるといくら時間があっても読む時間が足らない気がする。それでも本はまだ買い続けるだろう。そんな本好きな人なら誰でも思う感情を読んだ句です。
俳句に解説を付けるのは野暮かと思いますが、この句を読んでもう本は買わないと思われたら困るので(笑)
3つ目は秋の夜長にふさわしい句、
人それぞれ書を読んでいる良夜かな 山口青頓
それではみなさん次回10月11日の会館展までお待ちください。