韓国やフィリピンで選挙が終わり、破綻状態のスリランカでは政権交代が有った、ミャンマーは民主化が遠のいて軍事政権が当分は続くだろう、決して安定状態とは言えないアジア諸国、最近は中国が南太平洋諸国への海洋進出を狙っている、ボケーとしていた日本や米国、豪州をしり目に数としてまだ少ないが、兎に角中国の徐々に浸透させる駆け引きの上手さには脱帽状態だ、人が多いだけに人海戦術が取り易いと言えるだろう、狙った獲物は逃がさない戦略が有る、フィリピンなんか米国寄りと思っていたら、この６年間で中国の進出は目覚ましい、これを許したドゥテルテ（前大統領）を選んだのは国民だ、現実は貿易額や投資額は増えてインフラ整備も進んでいた。と言うことは中国人の居住者が増えている事だ、記憶では人口は1億には満たないと思っていたら、1億1千万人と言っている、大変な人口増で平均年齢が25歳以下だから人口だけでは活力を感じさせる。
今回大統領に選出されたのはマルコスで、現在の若者は彼の親が国に何をしてきたことなど、生まれる前の事だから無関心だろう、そのくらいに今回圧勝した。
フィリピンから米軍が追い出されて随分時間が経っているので、国民には中国人を身近に感じているだろう、仕組みがどうであれ働く場は提供している、投資で縛りを利かしているのが中国なのだが、国民の情報に関する認識は低いだろうから、将来中国が全ての面で幅を利かせてくることまでの知識は無い。
これら無教養や知識・情報に無頓着だと危険が伴う事の布教的な仕組みはアジアの多くの国に必要だと個人的には思っている。
インドは大国意識だけは強い、ロシア封じ込めに賛同はしてない、武器を輸出されているから、急な変更はない。
この国はパキスタンの管理で失敗している、人口が多いだけで民族は複雑多岐だから統一が取れない国だ、中国的になれないのは中小零細企業の質が低いからサプライチェーン構想が確立できない。
何より長期でのインド構想はない、人が多いだけで中近東への出稼ぎは多い、マレーシアではインド系が多いので存在感は有る、タイへの進出は簡単で有ると思っている、インドは見た目がアジア系とは思えない独特な雰囲気を持つ国だ。人口が多いアジアはこの先数十年は安泰だろうが、日本がリーダー国にはなれない、赤字国で貿易収支は良くない、財政的に余裕が有れば資金援助が取れるが、アジアで失敗もしているから存在感は徐々に減っている。
技術的な有利もない、各種統計データで必ず上位国の常連なら日本への信頼や期待が増すだろうが、今の子の親なら日本製に憧れて購入もしただろうが、今は無い、日本名は残っているが余りにもmade in chinaが多過ぎる、内製化の失敗がもたらした結果だから、責任は政府に有り、経団連なんかのデタラメ団体を許した責任は取らなくてはならない。
資源のない国の限界かも知れない、技術でカバー出来ても実用化にさらに10年も掛かる様では、時代のスピードに付いて行けない、これがそもそもの根本問題で有る、何よりアジアの中でも英語力の低さは異常で有る、こんな事数十年前から分かっていた事で、何も進歩がない事の証明だ、情けない国にしてしまった政治の失敗は取り返すが効かない。
何処の国も政治的に実権を取ると、取り巻き連中への利益還元が半端ではないのは分かっている、日本はこの点で一応民主化が進んでいる国だから、露骨な事はしてないが、全くない訳ではない、投資へのリターンは在る国だと分かっている程度でよい。
