神月堂別館 神津恭介ニュース

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刺青殺人事件 新装版

2005-10-14 00:25:00 | 本編
というわけで 祝「刺青殺人事件 新装版」発売!
みんな買ってね。読んだことない人はもちろん読んだことのある人も。
今回のおまけは神津の未収録短編「闇に開く窓」です。
解説にもありますが、これは世田谷文学館の横溝正史の遺品から発見されたもの。
私は神津FCに入った頃、FCの人が未発表作品を発見して書き写してきたというのを聞き、懇願して、大会でそれを読ませてもらった時の興奮を覚えています。私が入会した頃は高木先生はもう亡くなっていたので、新しい神津ものは読めなくなっていました。だから、未発表の神津ものが読めるということは嬉しくて嬉しくてたまらなかったのです。
ただ、心配だったのはこのまま一部の人の目にしか触れないこと。作品としての完成度は正直……ですが、神津ものとして公に残しておいて欲しかった。
それが、今回、商業誌にきちんと収録されています。よかった。
こうして、皆さんに普通に読んでもらえるというのはすごいことです。
神津ファンは必携です。絶対に買ってくださいね。

刺青殺人事件 新装版」
  著者 高木彬光 光文社文庫
  2005年10月発行
  ISBN 4334739601 定価840円
●収録内容
 刺青殺人事件
 岩波選書版後書より
 新稿の序
 カッパノベルズ版後書
 探偵小説の作り方
「探偵作家になるまで」より第三章占われ記
 未収録短編 闇に開く窓
 芦辺拓「天空の描くラビリンス」
 山前譲「解題-衝撃のデビュー作」

悪魔の口笛

2005-10-06 17:45:40 | 少年もの
「悪魔の口笛」ゲットォ!ということでとりあえず速報。

「悪魔の口笛」名探偵神津恭介1 ポプラポケット文庫 652- 1
 高木 彬光 作 HACCAN 絵
 ポプラ社 (ISBN:4-591-08887-1) 599円(税込)

解説は二上洋一氏。
昔の単行本と見比べて細かく読んでいないのですが、少し読みやすくなっているようです。それから、巻末に「身体や職業にかかわる不適切な表現は省いたり変更したりしてあります」と注意書きがあるので、その辺は変わっているかも。
昔の単行本に収録されていた「ミイラの怪」「四本指の幽霊」は収録されていません。

さて、女性ファンには大問題の挿絵ですが(w <問題はそれかよ
現代風の神津、ということで私としてはぎりぎりOK。ちょっと色っぽいかなという感じです。
なんでぎりぎりかと言うと30年来最愛の人ですからね(w
理想は高いのです。
挿絵のHACCANさんのサイトはこちら http://www1.odn.ne.jp/haccan/

ポプラポケット文庫は5冊と聞いていますので、次のラインナップが楽しみです。
あとは10/12発売の「刺青殺人事件 新装版」(光文社)だ。