東京でカラヴァッジョ 日記

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「マネ」を国立西洋美術館常設展示室で観る(2020年6月)

2020年06月22日 | 国立西洋美術館常設展示
    国立西洋美術館の所蔵となったマネ《嵐の海》が常設展示されている。
 
マネ
《嵐の海》
1873年、55×72.5cm
購入(2019年)
 
    2019年11月にベルン美術館から購入したことを発表。臨時休館前に常設展示を開始していたようであるが、常設展示で私が観るのは今回が初である。
 
[本作品関連の拙ブログ記事]
 
 
   えらく魅力的な作品であることに驚く。
   灰色の空も良いし、暗い緑の海も良い。何より、黒い船の水墨画を思わせる描写がツボである。
 
   1年前の松方コレクション展で初めて見たときは、地味という印象しかなかった作品なのだけれど、展示環境が変わると受ける印象も異なるものである。
 
 
 
   国立西洋美術館は、マネの油彩画作品を他に2点所蔵しており、いずれも展示中である。
 
マネ
《ブラン氏の肖像》
1879年頃、194.3×126cm
旧松方コレクション・遺族より寄贈(1984年)
 
 
マネ
《花の中の子供(ジャック・オシュデ)》
1876年、60×97cm
購入(1982年)
 
 
   その隣には、近年収蔵したベルト・モリゾの作品も。
 
ベルト・モリゾ
《黒いドレスの女性(観劇の前)》
1875年、57.3×30.7cm
購入(2017年)
 
    ベルト・モリゾは、マネの弟子で、マネのモデルを多く務めており、マネの義妹でもある。
 
 
 
   6/18から4カ月弱ぶりに再開された国立西洋美術館の常設展示室。
 
   こうして西洋美術の優品を身近に楽しめることは、ありがたい。改めて認識する。


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