Following Mr.Darcy

BBC版『高慢と偏見』シーンごとの台詞で追いかけます

episode-1-11

2011-07-17 17:37:23 | Pride and Prejudice

ベネット家は朝食中です。そこへビングリー家からジェーン宛に手紙が届きました。





Mrs. Bennet: From Netherfield! Oh, Jane. Well, What does it say?
Jane: It is from Miss bingley.

ミセス・ベネット:  ネザーフィールドから?まあ、ジェーン、何て書いてあるの?
ジェーン: ミス・ビングリーからです。

Mrs. Bennet: Oh! Oh, well, that is a good sign, too. Give it to me.
" My dear friend." There now.
"Dine with Louisa and me today.....& La di da, la i da, la di da, "...
as the gentlemen are to dine with the officers." Oh, that's unlucky.
Still, you must go and make what you can of it.
"Yours ever, Caroline Bingley.! Very elegant hand.

ミセス・ベネット: あら、それでもいい兆候よ。私によこしなさい。(ジェーンから手紙を奪い取って)
『信愛なる友人へ』ですって。
『本日のお食事をご一緒に・・・・・・兄たちは士官と会食なので』・・・あら、残念ね。
それでも行くべきよ。出来ることはおやりなさい。
『あなたの--キャロライン・ビングリー』!とっても上品な字だわ。





Jane: May I have the carriage, father?
Mrs.Bennet: The carriage! No, indeed! You must go on Horseback, for it looks like rain.
Then you will have to stay the night.
Jane: Mother!
Mrs. Bennet: Well, why do you look at me like that?
Would you go all the way to Netherfield and back without seeing Mr. Bingley? No, indeed.
You will go on Nelly. That will do very well indeed.

ジェーン: (父親に)馬車を借りてもいいかしら?
ミセス・ベネット:  馬車!それはダメ。馬で行きなさい。なぜって雨が降りそうですからね。
雨が降ったら一晩泊まれるでしょう。
ジェーン: お母様!
ミセス・ベネット: あら、なんでそんな風に私を見てるの?
わざわざネザーフィールドまで行って、ビングリーさんに会わずに帰るなんて手はないわ。
ネリー(馬の名)に乗って行きなさい。そうすれば上手く行くわ。






やれやれ、という表情のミスター・ベネットですが、何も言いません。





言われた通り、馬に乗ってネザーフィールドへ向かったジェーンですが、案の定、雨が降り出してしまいます。








雨に濡れながら、ひとりネザーフィールドへ向かうジェーン。






Mrs. Bennet: There, Lezzy, you see? It is all exactly as I planned.
ミセス・ベネット: ほらね、リジー。全て私の計画通りでしょう。



ジェーンの身を案じていない母親に呆れながら、窓から外をのぞいて心配するエリザべス。








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ネザーフィールドに着いたジェーンは、ビングリー姉妹と食事中です。






Mrs. Hurs: Now...let me see if I've got this right, Jane.
Your mother's sister is named Mrs Phillips?
Jane: Yes.
Mrs. Hurst: And Mr. Phillips' estate is ...um?
Jane: He lives in Meryton; he's attorney.

ミセス・ハースト:つまり、こういうことかしら、ジェーン。
あなたのお母様の妹さんはフィリップ夫人とおっしゃるのね。
ジェーン: そうです。
ミセス・ハースト: ご主人のフィリップスさんのお宅は?
ジェーン: メリトンに住んでいます。弁護士をしています。  





Mrs. Hurst: And your mother's brother lives in London.
Jane: Yes, in Gracechurch Street.

ミセス・ハースト: そしてお母様の弟さんはロンドンに住んでらっしゃる。
ジェーン: はい、グレースチャーチ通りです。




Miss Bingley: In which part of London is Gracechurch Street, Jane?
Jane: I...um... forgive me, I ...

ミス・ビングリー: グレースチャーチ通りは、ロンドンのどの辺りかしら、ジェーン?
ジェーン: それは・・・ごめんなさい・・・(気分が悪くて、テーブルにくずれるジェーン)



Miss Bingley: Fosssett, get help. Miss Bennet is unwell.

ミス・ビングリー: フォセット、ベネットさんは具合が悪いわ。休ませてあげて。











ジェーンはビングリー姉妹から、質問を次々受けて、まるで事情聴取(?)されているようですが、ベネット家の財政状況と親戚たちは、原作本によると次のように記述されていました。



(Chaper 7)
Mr. Bennet's property consisted almost entirely in an estate of two thousand a-year, which, unfortunately for his daughters, was entailed, in default of heirs male, on a distant relation; and their mother's fortune, though ample for her situation in life, could but ill supply the deficiency of his.

Her father had been an attorney in Meryton, and had left her four thousand pounds.

She had a sister married to a Mr Philips, who had been a clerk to their father and succeeded him in the business, and a brother settled in London in a respectable line of trade.

(第7章)
ミスター・ベネットの財産というのは、年2千ポンドの上がりがある不動産が一か所、ほとんどそれだけだった。しかもそれさえ、娘たちにとっては、まことに不運なことだったが、あいにく男の跡取りがいないために、限定相続という形で、ある遠い身内のものの手に渡る事になっていた。母親方の財産も、一生妻としての彼女には十分だったが、とても夫の不足分を補うには足りなかった。

彼女の父はメリトンで弁護士をしていて、遺産として4千ポンドを彼女に残していた。

ミセス・ベネットには、妹が一人あり、フィリップス某というのに片付いていた。これは、もと彼らの父親の事務所で書記をしていた男であり、そのまま仕事のあとを継いでいた。それから、ほかに弟が一人、このほうはロンドンに住んでいて、ちゃんとした商売をしている。
(中野好夫訳)









後に登場するミスター・ガーディナーは伯父なのか叔父なのか。

ドラマの字幕では『伯父様』と出てましたが、翻訳本では2冊とも『ロンドンの弟』となっていて、ドラマに出てくるその子供たち(エリザベスの従弟たち)もまだ小さいので、きっと弟で『叔父』なのですね。
ドラマのガ-ディナー氏は温厚で恰幅もよく、見た目ミセス・ベネットのお兄さんに見えました!

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