Following Mr.Darcy

BBC版『高慢と偏見』シーンごとの台詞で追いかけます

episode-1-13

2011-07-24 21:38:19 | Pride and Prejudice
ネザーフィールド、ジェーンが休んでいる部屋




発熱している様子のジェーンの頬に手をやり、具合をみるエリザベス。







心配そうに見つめるしかないエリザベス。





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一方食堂では、ビングリー姉妹がエリザベスが着いた時の様子について話しています。

Netherfield : The Dining Room





Mrs. Hurst Well, we must allow her to be an excellent walker, I suppose.
But her appearance this morning. She really looked almost wild!
Miss bingley: I could hardly deep my countenance. What does she mean
by scampering about the country because her sister has a cold. Her hair, Louisa!

ミセス・ハースト: エリザベスはとっても足が丈夫だ、ということは認めましょう。
でも今朝のあの恰好!まるで野生児みたいだったわ。
ミス・ビングリー: いただけたものじゃないわね。お姉さんが風邪だからって、
田舎道を歩いてくるなんて、どういうことかしら。あの髪といったら、ルイーザ!




(窓辺に立って、二人の話を聞いているダーシー)




Mrs. Hurst: Well, her petticoat! I hope you saw her petticoat, Brother.
Six inches deep in mud, I'm absolutely certain!

ミセス・ハースト: 彼女のペティコート!あなたも見たでしょう。
6インチは確実に泥につかっていたわよ。





Bingley: I must confess it quite escaped my notice.
I thought she looked remarkably well.

ビングリー: そうだったかな、気付かなかったよ。彼女、顔色はとてもいいと思ったけれど。





Miss Bingley: You observed it, I'm sure, Mr. Darcy.

ミス・ビングリー: あなたはきっと見たわよね、ダーシーさん。






Darcy: I did.

ダーシー:  見ましたよ。

Miss Bingley: I'm inclined to think you wouldn't wish your sister
to make such an exhibition.

ミス・ビングリー: あなたなら妹さんにあんな恰好をさせたい、とは思いませんよね。





Darcy: Certainly not.

ダーシー: させませんね。


Miss Bingley: It seems to me to show an abominable sort of
conceited independence, hmm?
Mrs. Hurst: Mm-hmmm.
Bingley: It shows an affection for her sister that is very pleasing.

ミス・ビングリー: 一人で歩いて来るなんて、気が強いのも考えものね。
ミセス・ハースト: 本当に。
ビングリー: 僕はお姉さんへの愛情を感じたけどね。






Miss Bingley: I'm afraid, Mr Darcy, that this escapade may have afffected
your admiration for her fine eyes?

ミス・ビングリー: ダーシーさん、残念ながら、これで彼女の美しい瞳を
称賛する気持ちが、変わったのではないかしら?






Darcy: Not at all, they were brigheed by the exercise.

ダーシー: いいえ、歩いて来た後の彼女の瞳は、さらに輝いていました。




(期待外れの答えに、ミス・ビングリーは言葉が出ない)










(顔を窓に向け、話を聞く風のダーシー。エリザベスへの気持ちと、それを抑えようとする心の葛藤が、
 表情にありありと現れています。)



Mrs. Hurst: But Jane Bnnet is a sweet girl. It's very sad
she should have such an unfortunate family, such low connections.
Miss Bingley: Their uncle, she told us, is in trade, and lives in Cheapside.
Mrs. Hurst: Well, perhaps we should call, when we are next in town.

ミセス・ハースト: でもジェーンは可愛い娘さんだわ。残念ながら家族には恵まれていまいけれど。
ミス・ビングリー: 彼女の話では、叔父さんが下町に住んでいて、何か商売をしているそうよ。
ミセス・ハースト: それじゃ今度ロンドンにいる時、訪ねてみましょうよ。(ククク・・と笑い)
 





Bingley: They would be just as agreeable to me
had they uncles enough to fill in Cheapside.

ビングリー: 叔父さんが下町に住もうが、僕には感じのいい人たちであることに変わりはないよ。


 



(聞いていたダーシー、少し苛立った様子で)

Darcy: With such connections, they can have very little chance of marrying well, Bingley.
That is the material point.

ダーシー: そういう親戚だと、身分の高い相手との結婚はとても難しいよ、ビングリー。そこが重要な点だ。




(Elizabeth enters)

そこへエリザベスが入って来る。




(やはりエリザベスに見とれてしまうダーシー)







Bingley: Miss Bennet, how does your sister do? Is she any better?
Elizabeth: I'm afraid that she is quite unwell, Mr. Bingley.
Bingley: Let me send for Mr Jones. And you must stay until your sister is recovered.

ビングリー: ベネットさん、お姉さんの具合はいかがですか?少し快方に向かっているのでしょうか?
エリザベス; 残念ですけど、あまりよくないのです、ビングリーさん。
ビングリー: それではジョーンズ先生を呼びましょう。
       あなたはお姉さんが良くなるまで、付き添ってくださいね。



(二人の会話をジッと見つめるダーシー)




Elizabeth: Oh, I would not wish to inconvenience you.
Bingley: I wouldn't hear of anything else. I'll send to Longbourn for your clothes directly.
Elizabeth: You are very kind, sir.

エリザベス: それではご迷惑ですから。
ビングリー: そんなことはありませんよ。ロングボーンには、あなたの着替えを取りに行かせましょう。
エリザベス: ご親切に、有難うございます。




(いつも、その場の話題についてきていないミスター・ハーストが、ここでも)

Mr. Hurst: Will there be any sport today, or not?

ミスター・ハースト: 今日は何か楽しむことがあるのかな?



(この日、紳士方はハンティングに出かけます。----- 鳥撃ち銃を放つ3人の男性たち・・・)














原作本では、しばらくネザーフィールドに留まるよう提案するのはミス・ビングリーとなっています。
そしてエリザベスも彼女に好感を感じている、とする箇所もありました。




When breakfast was over they were joined by the sisters;
and Elizabeth began to like them herself, when she saw how much affection
and solicitude they showed for Jane.
朝食がすむとビングリー姉妹が(ジェーンの休む部屋へ)きた。
エリザベスは、彼女たちがジェーンに示す並々ならぬ愛情と心づかいのほどを見て
自分も二人が好きになってくるのだった。


      --  中  略  --

When he clock struck three, Elizabeth felt tht she must go,
and very unwillingly said so. Miss Bingley offered her the carriage,
and only wanted a little pressing to accept it, when Jane testified such concern
in parting with her, that Mis Bingley was obliged to convert the offer
of the chaise into an invitation to remain at Netherfield for present.

Elizabeth most thankfully consented, and servant ws dispatched to Longbourn
to acquaint the family with her stay and bring back a supply of clothes.
時計が三時を打つと、エリザベスは帰らなくてはと思い、心は重たかったがそう言った。
ビングリー嬢が、馬車を出そうと言い、ほんの一押しでエリザベスがそれに応じた時、
ジェーンが彼女と別れるのをあまりに辛がるので、ビングリー嬢は、馬車の提案を中止し
当分ネザーフィールドに留まっては、と勧めなければならなくなった。

エリザベスは心から感謝して、それに同意し、彼女が滞在することを家族に知らせ
衣服類をもってくるために、ロングボーンへ召使をやった。
(阿部知二訳)










ビングリー姉妹がエリザベス達ベネット家を、いろいろ貶しているのを聞いて
気持ちを抑制しようとするダーシーの横顔、素敵です!
ステキという言葉しか出てこないボキャに乏しい私です。

家柄や身分に拘りがなく、鷹揚な態度の親友ビングリーに、少し苛立って

With such connections, they can have very little chance of marrying well, Bingley.

と言うのですが、あれはビングリーに対して、ではなくて、自分自身を諌める言葉。

でも、いざエリザベスが食堂に入ってくると、とたんに彼女に見入ってしまって、
顔は、とりすましているけれど、気持ちがグラッグラッと揺れてしまっています。


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1 Comments

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続きは、、、 (PPの大ファン)
2016-05-01 20:30:03
初めまして。何となく高慢と偏見を検索したら、当ブログがヒットし、読み進めて行くうちにもう共感しまくりの感動の嵐だったのですが・・途中で終わっており、続きを読みたくてたまらずコメントしました。ぜひ続きを書いてほしいのです!

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