6月初旬、都内のとある台湾酒家に数人の男たちが集まりました。
グレードアップしたグランドマスターデラックス(GMDX)を製作者様から受け取るために仕事を終えた私は
いそいそと向かいました。
予定時刻より遅れて到着したところ、先に到着していた製作者様とDじそ党首、2501さんの三人で既に
酒宴が行われていましたw
小さなお店で他のお客さんもいつのでGMDXを取り出すことは出来ませんでしたが、皆でチラチラとGMDXを
覗き見して、それを肴に楽しい時間を過ごしました。
「ボクはプロじゃありませんから」
製作者様がよく口にされる言葉です。
彼としては「プロの仕事じゃないので色々と勘弁してね」という意味で使っているのですが私には「採算や
時間に制限のあるプロじゃないからガンガンいくよ!」という意味にとっていますw(ニヤリ)
前回までのGMDXのフレームは試験的なテストベットとして使用するために傷の入った中古をお渡しして
それを元に製作してもらっていました。
そのためフレームやサイドプレートに傷があったり、製作者様の新しい試みを存分に試していただいたので
色々とくたびれてきていました。
当初はマルシンのS&W M686の出物を探していましたが、市場やオークションにも見あたらず、困っていた
ところYさんから「マルシンに頼んでみたら?」という目から鱗のアドバイスをいただきました。
試してみるとちゃんと新品のフレームやサイドプレートを入手することができました。
こういうパーツ供給がしっかりしているマルシンには感謝です♪
新しいフレームを入手してから製作者様には再度苦行をお願いしましたw
製作者様の新しい試みがこのエッチングによる刻印です。
グリップを外すとこの刻印を見るとニンマリしてしまいますw
シリアルNo.の「1103」はイチロー・ナガタ氏所有のものです。
先頭の「1」がずれているのも実物通りでなかなか心憎い演出です♪
そしてシリンダの番号もこの通り。
モデルガンのメッキにこんな精密なエッチングが出来るとは驚きです。
圧巻はバレル下部のロン・パワーカスタムのロゴマーク!!
GMDXのバレル側面とAimpointマウントベースの刻印は業者にお任せしましたが、バレル下部の刻印は
曲面なので刻印は無理とのことで諦めていました。
そんな中、製作者様から「エッチングで刻印を入れることができるようになったけど必ず成功するとは限らない。
GMDXのバレルにロゴマーク入れてみる?」という連絡がきて、私は即座にお願いしました。
確かに化学反応できれいな刻印が入るのか?という疑問もありましたが、今までのつきあいで勝算のない
試みは口にしない人であることはわかっていたので大船に乗ったつもりでお任せしましたw
結果大成功でバレル下のシカとクマに会うことができました♪
バックストラップのステッピングも前作よりもより深くなっていてこちらも実物通りです。
リアサイトも今回変更されています。
GMDX製作のために実物のミレットサイトを入手したのは良いのですが、
私が手に入れたのは画像左の410サイズ(ホワイトライン入り)でした。
最初このサイトを見て製作者様は「これだとサイティングが厳しいですね」と指摘してくれました。
私としては弾の出ないモデルガンだし、ミレットサイトをまた入手できるかわからなかったのでとりあえず
これはこのままでイイやと思っていました。
しかし、今回のアップグレードで実物GMDXと同じ360サイズのリアサイトブレードを製作してくれていました!
しかしも、しかもですよ?!リアサイトブレードに凸刻印ではいっているブレードサイズもエッチングで再現して
あるではないですか!!
ここまでのサプライズを仕込んでくれるとは相変わらず私の予想を超えるクオリティです。
そんなこんなでついにGMDXが完成しました。
私の写真の腕前が今イチなのでGMDXの魅力の半分も表現できておらずスミマセン<(_ _)>
月刊モデルガンチャレンジャーの84年4月号を読んだ高校生が「いつかこんなカスタムリボルバを手にしたい」
と思いながらついにその願いを実現することができました。
最高のGMDXを手に出来たことは私にとって至上の喜びです。
しかし、最初に「GMDXってできないものかなぁ?」「えぇ~?そんなの無理無理~!」といったやりとりから
始まり、いろんな成功やアクシデント、様々な決断を一緒に体験できたことが私には一番楽しい時間でした。
ご自分の本業も忙しい中、おつきあいいただき本当にお疲れさまでした。
またいつかご一緒できることを楽しみにしています♪
嫌!無いですね
是非御尊顔(Gun)賜りたく存じます!
本当に素晴らしいクオリティですね♪
(って私が作ったわけじゃないですがw)
今度お会いするときに是非見てやってください♪
発する言葉がありません。
日本で一番素晴らしいモデルガンです。
夢に見ますね、これは…
うれしいお言葉です♪
我が家の家宝として大事にします。
細部のこだわりは、モデルガンでないと再現できない部分がありますね。
長い道のりでしたが、改めて完成おめでとうございます!
カッコイイ!
欲しい!
くれw
というような陳腐な言葉しか思い浮かばいですが
これはもう本物ですね。危険な意味でなくて、モデルガンというカテゴリーを超えちゃた感じです。
製作者様にはモデルガンで再現できるかぎりの作品にしていただき感謝感謝です。
このシリーズも長々と続きましたがご愛読ありがとうございます。
GMDXを「本物」にしているのは作り手の方の思い入れと情熱が込められているからだと思います。
素晴らしいコレクションですねー
愛情がこもっている感じがひしひしと感じられます~コメントもぐっときました
当時のガンを現在再現する苦労もプラスされているわけで相当の思い入れなんだと感心いたしました~
素晴らしいの一言です(結構いろいろ言いましたが)
製作者様との作業進捗のやりとりを「週刊GMDX」と名付けてましたが、いつも新刊が送られてくるのが楽しみでした。