*** june typhoon tokyo ***

FC東京×札幌

■ 苦難のスタート


 開幕から3試合で1勝1敗1分け。数字の上なら、序盤ということもあり、良くも悪くもない結果なのかもしれない。ただ、開幕の鳥栖戦は試合終了間際のギリギリでのラッキー・ゴールで勝ったものの、内容としては決して褒められるものではなかった。アウェイの千葉戦は負けるにしても、一気に崩れての3失点。そして、気持ちを律して臨んだ札幌戦だが、結局は決めるところで決めきれず、時間が経つにつれてアイディアも乏しくなってのドロー。相変わらずのシュート欠乏症で“勝ち点2を失った”形だ。 

 J2では屈指の選手層を誇ると言われても、泥臭くともゴールを奪わない限り勝利はないし、勝ち点も伸びない。札幌と同様に、J2のほとんどのチームが自陣で守備を固めてくるだろう。そこをこじ開けない限り……というのは、戦前にも何度も言われ続けたこと。攻撃を繰り返していればいつかは得点が生まれる……もし、そのような安易な意識を持っているならば、早急に改めてもらいたい。実力はある、それは自負していいだろう。だが、実力は出し切って初めて結果が出るのだ。今必要なのは実力よりも戦う意識が強い選手だ。型にはめ込むのではなく、ガムシャラに勝ちを、ゴールを奪いにいける選手だ。冷静に分析することも必要だが、もっとチームを鼓舞し、切迫するくらいでないとダメだ。

 平山に続き、米本も負傷で長期離脱となった。ホベルトも一時帰国。石川もまだのようだし、ペドロ・ジュニオールはデビューこそ果すも、本来の動きには程遠い。字面上での圧倒的な選手層に胡坐をかいていると、この混沌としたJ2を勝ち抜くことすら危うい状況だということを、もう一度肝に銘じないといけない。

 次節はヴェルディとの東京ダービーだ。東京は13位、ヴェルディは3連敗で最下位20位という順位の高くない状況でのダービーとなった。だが、幸いといっていいか、東京としては、このダービーを起爆剤にして、チームの意識や戦略を変化させる好機ともなりうる。もちろん、結果が第一だが、勝利へ向かって貪欲に戦う意識をピッチで見せられれば、その後の戦いも変わるはずだ。心して臨んでもらいたい。


◇◇◇

Jリーグディビジョン2 第9節

2011/04/30 味の素スタジアム

FC東京 0(0-0、0-0)0 札幌

【得点】
なし
 
観衆:17,572人
天気:曇り、弱風


<メンバー>

≪FC東京≫

20 GK 権田修一
33 DF 椋原健太
06 DF 今野泰幸
03 DF 森重真人
26 DF 阿部巧
02 MF 徳永悠平
10 MF 梶山陽平
11 MF 鈴木達也 → 14 MF 中村北斗(70分)
39 MF 谷澤達也 → 19 MF 大竹洋平(81分)
09 FW ロベルト セザー
30 FW 高松大樹 → 17 FW ペドロ ジュニオール(54分)

01 GK 塩田仁史
04 MF 高橋秀人
22 MF 羽生直剛
32 MF 上里一将


◇◇◇



 
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