まずは、ボク=(AVANT)の魅力を知ってほしいとでもいうような、凝縮されたステージを披露。入門編ともベスト編ともいえるブルーノート東京初公演。2013年6月20日の2ndショウ。
アンコール合わせて20曲ほどだが、時間にして1時間強。TVサイズというか、一曲を最初から最後まで余韻も含めてたっぷりとというより、“サワリ”を中心にヒット曲をバンバン繰り出すといった感じ。そういう意味では、じっくりとあのナイーヴでスウィートなヴォーカルを堪能するバラードが聴きたかったという人には、多少物足りなかったのかも。
とはいえ、ア・カペラあり、バック・ヴォーカリストたちとの掛け合いコーラス&ハーモニーあり、マイケル・ジャクソンのカヴァー2曲ありと、ヴァラエティに富んだ構成で飽きさせない。本国アメリカではおそらく大シンガ・ロングやコール&レスポンスとなるだろう箇所も、日本の観客らしく(?)なのか、アヴァーントの楽曲をそれほど知らない観客が多かったのか、アヴァーントが”カモン”を連発しても大合唱とまではならず。だが、そこは場慣れしているヴェテラン。ステージをところ狭しに動き回りながら、手を挙げて観客のシャイな気持ちをほぐしていく。”サンキュー”を繰り返していくうちに、フロア熱も上昇。終盤では観客もスタンディングで応えていた。ラストではアヴァーントの煽りを受けると、会場全体でジャンプするまでに。興奮冷めやらぬまま、ステージ・アウトとなった。
欲を言えば、じっくりと聴かせるコーナーあり、アレンジも含めての情熱的なアッパー・チューンありと色分け、曲数をもう少し抑えてフル・レングスで楽しませてくれるとよかったか。それでも、彼の伸びやかで艶やかな、非常に表情豊かなヴォーカルに浸れた1時間。バンドはギター・レスで、そのヴォーカルを邪魔することなく、引き立たせるリズム・アレンジが光った。
次回の来日時には、上着を脱ぎ、サングラスを外したところで歓声をあげるよう、観客も備えておきたいところだ。個人的には、誕生日の夜にたっぷりのR&B愛であふれたステージを共有出来たので、文句はありません。(笑)
◇◇◇
<SET LIST>
01 80 IN A 30(*)
02 LIE ABOUT US
03 YOU KNOW WHAT
04 GROWN AS MAN
05 DON'T KNOW HOW(*)
06 SEPARATED
07 DON'T SAY
08 HUMAN NATURE(Original by Michael Jackson)
09 NOTHING IN THIS WORLD
10 MY FIRST LOVE
11 SAILING
12 YOU & I(*)
13 FREESTYLE
14 MAKING GOOD LOVE
15 LADY IN MY LIFE(Original by Michael Jackson)
16 WHEN IT HURTS
17 4 MINUTES
18 DON'T TAKE YOUR LOVE AWAY
19 READ YOUR MIND
《ENCORE》
20 I'M THAT DUDE
(*): Song From Album『FACE THE MUSIC』
<MEMBER>
AVANT(vo)
Aaron Sledge(back vo)
Asalena Crawford(back vo)
Travis Sayles(key)
Victor Torres(b)
Darryl Howell(ds)
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