前半終了間際、三田の見事なゴールで1点リードで前半を折り返した。これが大きかった。
天皇杯の4回戦は大宮のホーム、NACK5スタジアムで行なわれ、前述の三田に続き、後半に渡邉、太田の鮮やかなFKで合計3得点を奪ったFC東京が、大宮に快勝して天皇杯の準々決勝に駒を進めた。
FC東京は日本代表に権田、森重、高橋を、韓国代表にチャンと4人のレギュラー・メンバーを選出され、苦しい台所だったが、怪我で心配された米本がしっかりとプレイ出来、丸山も天皇杯初戦の出来を払拭するようなパフォーマンスで応えてくれた。さらに、終了直前には、2010年の右アキレス腱断裂からの復帰を果たした平松がピッチに立ち、美しいゴールと無失点によって心地よい勝利を収めた。
ということで、点差から見るとまさに圧勝な感じだが、三田がゴールを決めるまでは、実はそれほどでもなかった。むしろ、大宮の方が攻撃のリズムを作っていて、あわやというシーンもあった。大宮にしてみれば、そこで決めていればということになっただろうが、今の大宮はそれ以上に深刻なようだ。ズラタンが出場していなかったこともあるが、攻められてはいても、怖さというものを感じることはなかった。
だから、敢えて言いたいのが、これは相手がまだトンネルを脱していない大宮だったから出来たことだと。もちろん、ゴールについてケチをつけることは毛頭ないが、まだ攻撃でのルックアップ、視野の広さ、判断の早さはもう一つといったところ。ボールを持ちすぎてチャンスを失ってしまう場面も少なくなかったし、ディフェンスでもセーフティファーストを取るべきところを遅らせてピンチになりかけたりする部分もある。今後はそのような少しの集中力の散漫やミスが致命傷となる試合が続くはず。さらにおごらずに課題を突き詰めて、精度を高めていってもらいたい。
天皇杯の試合ではあるが、渡邉にゴールが生まれたのはよかった。リーグ戦にも弾みがつくといいが。
あとは、もう少しサブの選手たちの出場時間を長くしてもらえるといいか。平山、石川、ヴチチェヴィッチほか、きっと頼らなければならない時は来るはず。いいイメージを可能な限り共有して、元日へ向かいたい。
◇◇◇
≪天皇杯 4回戦≫
【日時】2013/11/16 19:03
【会場】NACK5スタジアム大宮
【観衆】 8,434人
【天候】晴、弱風
【気温】8.3度
【湿度】73%
【審判】(主審)高山啓義(副審)手塚洋、伊東知哉
【結果】
大宮 0(0-1、0-2)3 FC東京
【得点】
(宮):
(東):三田(45+1分)、渡邉(54分)、太田(81分)
【FC東京メンバー】
GK 01 塩田仁史
DF 02 徳永悠平
DF 05 加賀健一
DF 16 丸山祐市
DF 06 太田宏介
MF 07 米本拓司
MF 08 長谷川アーリアジャスール
MF 36 三田啓貴 → MF 18 石川直宏(67分)
MF 38 東慶悟
MF 49 ルーカス → MF 32 ネマニャ・ヴチチェヴィッチ(86分)
FW 09 渡邉千真 → DF 15 平松大志(90+2分)
GK 21 廣永遼太郎
DF 14 中村北斗
FW 13 平山相太
FW 23 林容平
監督 ランコ・ポポヴィッチ
◇◇◇
それにしても、NACK5スタジアムとの相性の良さはなんなのか。
これまで一度たりとも悔しい思いをして帰ったことがない……セカンドホームスタジアムはNACK5でいいんじゃないかと。(笑)
まあ、その分味スタで勝ってないってことなんだけどね……。
それと、試合途中に大きな揺れ……地震が起きて、一時試合が中断。とにかく無事でなによりだったけど……サッカー観戦している時に地震起こること多くないか? この前の横浜FC×松本山雅@ニッパツでも地震あったし。そういえば、天皇杯でJ2ながら優勝をした時も大きな地震あったな……ってことは、これは“勝ちフラグ”??
いやいや、地震に頼らず(ない方がいいに決まってるので)、自信を持って正月を迎えたいものですな。
FC東京にとってはゲンのいいNACK5スタジアム。
FC東京ゴール裏。
前半終了間際の三田のゴールで沸くFC東京ゴール裏。
千真ゴール!
太田FKゴラッソ!
鮮やかなFKに沸くFC東京ゴール裏。
スコアは0-3。
試合終了。
何とも言えない大宮ゴール裏。
勝利の余韻に浸る。
ゴール裏サポーターに挨拶する選手たち。
メインスタンドへ向かう選手たち。
メインスタンドのサポーターに挨拶。
さあ、次は準々決勝だ。
一礼するポポヴィッチ監督。
平松“シャー”。
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太田の見事なFK。