駒場のヘアープレイスミカワヤです。この度ブログを開設しました。

お店の近況やらなんやらをご報告していきます。

芸能人が多くいらっしゃる美容室では、、、。

2018-06-29 21:09:34 | 日記

お店の天井まで伸びたモンステラです。
上を時々カットするのですが、それても伸び続けています。

私は駆け出しの頃、有名芸能人が多くいらっしゃる美容室に勤めていました。
お名前はやめておきますが、ほぼ誰でもわかる女優さんたちです。

芸能人が通う美容室、と言いますととても技術が卓越していて 選ばれたお店、というイメージがありますが、どちらかというと芸能界との繋がりがあってタレントさんのスケジュールにしっかりと対応が出来ることがもとめられます。
普段はこちらから出かけて行ってスタジオなどで行うのですが、カット・パーマなどは無理ですのでご来店いただきます。

女優さんなどはその時のテレビ、舞台の役柄でヘアスタイルが変わりますからその下地作りの意味もあります。
時にはカツラのカットなどもありまして、そのシャンプーなどは私たちの仕事でした。
女優さんはさすがに自分がどのように見られるかをよくご存知で、お化粧も自分でそのTPOに応じた仕上がりをします。
それゆえに、私たちは黒子というか縁の下の力持ちとしてご希望にそぐように頑張るのです。
厳しい方もいらっしいます。
それこそ 箸の上げ下ろしに至るまで、の例えのようにあれこれ指示をする方もいらっしゃいました。
正直 面倒くさいとかこんな事出来るか!などと腹の中で思ったとしてもそれを悟られないように振る舞う。
でも一流のタレントさんは人の心が読める方もいらっしゃるのです。
何かテレパシーのようなものを発しているのか?
などとも思ったものです。
すがにバレてしまいます。

その反面、スタッフにとても気を配り、食事の心配までする方もいらっしゃいました。
その代表が、近年お亡くなりになられた、国民的お母さんと言われていた方です。(皆さんご存知の方です。)
私などはその方と目が合うたびに 「あなたオヤツは召し上がったの?」とか「お食事ゆっくりとれた?」
などいつも食べることを心配して下さいました。
自分はそんなにお腹が空いている顔をしているのか?と思ったものです。
当時私はまだアシスタントでそんな下っ端にまで
なかなかそのような心配りをするタレントさんはいませんでした。
亡くなられた時は そんなことをたくさん思い出していました。

テレビでいつも見ている女優さんが目の前にいるっていう状況は普通ではあり得ないのですが 仕事となるとそういう特別な感情が消えていて、ただただ求められる技術をやる、会話はどうしてもヘアスタイルについてですからどちらかというとある種の仲間意識のようなものを共有している気がしました。

私たち美容師の中には心から芸能人が好きな人がいて、とにかく近くに、またその世界の中に居たい、などと思っている人たちが芸能界に残って仕事をしています。
中には有名になってタレントのようになる人もいれば、ずっとスタジオに入ってひたすらタレントさんの髪をやり続けている人もいました。

長くなってしまいましたが、このようなお話し、面白いでしょうか?
まだまだ先があるのですが、もし先を話せ、というリクエストがあれば次回続きをお話ししたいと思います。

今日梅雨明けが発表されました。
ちょっと早すぎ、夏が終わるのも早くなるのかも、、、。
お元気‼️
Bon santé !

美容師の駆け出し、のお話しを

2018-06-23 08:28:31 | 日記

今年は6月22日の朝「泰山木」のお花が咲きました。🌼
とても良い香りがします!
このお花は高いところに咲きますので 脚立に乗って写真を撮りました。

今日は自分が美容師になった頃のお話しをします。

美容師の資格を取るには 2年間美容学校に行きます。(私の時代は1年でした)
実習初日は「ブラッシング」。
某大手化粧品メーカーの学校でしたので、すべてオリジナルの方法で行います。
その初日で私は学校をやめようと思いました。
自分では無理、世界観が違いすぎる、、、。
先生方もほとんどが女性です。
今までとはこんなにも違うのかと思うと耐えられない思いで一杯でした。

次の実習は、パーマのロッド巻き。
今なら一本20秒もあれば巻くことが出来ますが、当時はなんと10分もかかっていたのです!
女子は慣れている人も多く、すぐに上手くなるのですが、自分をはじめとする男子達は全員居残り練習。(当時は男子生徒は約15%しかいませんでした)
全部で60本以上巻くことが決まりで、最初は40分で巻くのですが、徐々に時間が短くなり、確か最後は20分で巻く、とまぁ 聞いた時には腰が抜けそうでした。

今でこそ偉そうにヘアカラーのことをいろいろお話ししているのですが、当時は なぜ髪の色が変わるのか? そのこと自体が難解で、理科の実験以上に解りませんでした。
切った髪を薬剤に浸して5分ごとに色の変化を観察します。
カラーの理屈を理解出来るようになったのは それから3年ほど経ってからでしょうか。

よく人から器用だから美容師になったんでしょう? と聞かれます。
ハッキリ言って 影で練習しています。
私はとても不器用で、それをよく解らずこの仕事を選んだのも事実です。
何度も何度も繰り返して練習しているうちに、ある時スッと出来たりします。
それがプロの始まりなのでしょうね。

もし皆さんの周囲に美容師になりたい、でも不器用だからダメかも、などと言っている人がいらっしゃったら 是非勧めてあげて下さい。
要するに、この仕事が好きでやってみたい、という熱意があれば必ず出来ます。
お店を経営することはまた別の能力かもしれません。
そこの所は、いろいろな分野の専門家がいらっしゃいますからその人達のお世話になれば良いわけです。
たぶん美容師だけではなく、料理人さんにしてもパティシエにしても同じだと思います。

今日はいつもと違う話題でしたがいかがでしたでしょうか?
次回は 私の始めて勤めたお店には有名芸能人の方々がみえていました。
その時のエピソードをお話ししたいと思います。
(問題の起きない程度に、、、。)



カーラーとアイロン、そしてホットカーラー…?

2018-06-16 20:41:11 | 日記

とても綺麗なポトスを見つけましたのでさっそく飾りました。

今日は カーラー、アイロン、ホットカーラー、そしてくるくるドライヤーのお話しをします。
これらは身近な道具なのにいまひとつわからないということで よく質問をいただきます。

まずカーラーです。
普通のカーラーは髪に湿り気があればあるほど出来上がりのモチが良いです。
乾かす時は必ず暖かい(暑い)風で乾かします。
ブローが苦手な人ならカーラーを全体だけでなく部分だけ巻いても効果的です。
私のおすすめは、乾いた髪に巻いてドライヤーを当てそのまま10分程放置します。
はずすと、意外なほどしっかりカールがついています。
この方法は髪を傷めませんし仕上がりがナチュラルですよ。

ホットカーラーは先程の普通のよりカールが強くつきます。
ですからかなりスタイルを人工的に作りたい時、ボリュームを出したい時には良いのですが、ショートヘアにはよほど上手にやらないとくるくるになって爆発してしまいます。
ポイントとして必ずドライヘアに巻きます。
湿り気があったらカールがつきません。
そしてホットカーラーを巻いて髪をついでに乾かそうとしても乾きません。

アイロンは今流行りですので皆さんよくご存知だとは思いますが、これもやはりドライヘアで使います。
毛先を絶対に折らないで巻くこと。
温度が高いので 毛先を折ったまま巻きますと必ず痛みます。
アイロンの特徴として、髪の根元にはボリュームがつきずらいですね。
アイロンの太さがカールの大きさになりますので
太いのではカールはつきません。

くるくるドライヤーは古典的道具ですが上手に使えばそれなりに活躍します。
先日お話ししたスケルトンブラシであらかたザッとスタイルを作って最後に使うのがおすすめです。
ドライヤーを手で持たなくても良いので楽ですよね。
あとボブなどの毛先を内巻きにする時など便利です。
つまりポイントポイントに使うというわけです。

余談ですが、アイロンで機械の方が髪を自動で巻いてくれる商品がありますが、あれは出来上がりのカールが不自然なのでどうでしょうか?

今日の結露ですが、髪を巻く時は、最初にある程度乾かしてスタイルの土台を作ってからがうまくいくコツです。
以前にもお話ししましたように、ドライヤーは決して髪を痛めるものではありません。
あくまでも乾かしすぎが無いように。
同じ場所ばかり当てないこと。
それらを守れば たいへん便利な道具なのです。

ブロードライ という技術は日常的なのに実はとても難しいものです。
本音で言えば、カーラーを巻いたほうがよほど簡単なのです。
巻くのが難しいからためらうのですが、自分が駆け出しの頃はブローなんてとてもおぼつかなかったものです。
コツをつかむまでどれほど練習したことか…。

次回は私の美容師としての駆け出しの頃のお話しをしたいと思います。