お店の天井まで伸びたモンステラです。
上を時々カットするのですが、それても伸び続けています。
私は駆け出しの頃、有名芸能人が多くいらっしゃる美容室に勤めていました。
お名前はやめておきますが、ほぼ誰でもわかる女優さんたちです。
芸能人が通う美容室、と言いますととても技術が卓越していて 選ばれたお店、というイメージがありますが、どちらかというと芸能界との繋がりがあってタレントさんのスケジュールにしっかりと対応が出来ることがもとめられます。
普段はこちらから出かけて行ってスタジオなどで行うのですが、カット・パーマなどは無理ですのでご来店いただきます。
女優さんなどはその時のテレビ、舞台の役柄でヘアスタイルが変わりますからその下地作りの意味もあります。
時にはカツラのカットなどもありまして、そのシャンプーなどは私たちの仕事でした。
女優さんはさすがに自分がどのように見られるかをよくご存知で、お化粧も自分でそのTPOに応じた仕上がりをします。
それゆえに、私たちは黒子というか縁の下の力持ちとしてご希望にそぐように頑張るのです。
厳しい方もいらっしいます。
それこそ 箸の上げ下ろしに至るまで、の例えのようにあれこれ指示をする方もいらっしゃいました。
正直 面倒くさいとかこんな事出来るか!などと腹の中で思ったとしてもそれを悟られないように振る舞う。
でも一流のタレントさんは人の心が読める方もいらっしゃるのです。
何かテレパシーのようなものを発しているのか?
などとも思ったものです。
すがにバレてしまいます。
その反面、スタッフにとても気を配り、食事の心配までする方もいらっしゃいました。
その代表が、近年お亡くなりになられた、国民的お母さんと言われていた方です。(皆さんご存知の方です。)
私などはその方と目が合うたびに 「あなたオヤツは召し上がったの?」とか「お食事ゆっくりとれた?」
などいつも食べることを心配して下さいました。
自分はそんなにお腹が空いている顔をしているのか?と思ったものです。
当時私はまだアシスタントでそんな下っ端にまで
なかなかそのような心配りをするタレントさんはいませんでした。
亡くなられた時は そんなことをたくさん思い出していました。
テレビでいつも見ている女優さんが目の前にいるっていう状況は普通ではあり得ないのですが 仕事となるとそういう特別な感情が消えていて、ただただ求められる技術をやる、会話はどうしてもヘアスタイルについてですからどちらかというとある種の仲間意識のようなものを共有している気がしました。
私たち美容師の中には心から芸能人が好きな人がいて、とにかく近くに、またその世界の中に居たい、などと思っている人たちが芸能界に残って仕事をしています。
中には有名になってタレントのようになる人もいれば、ずっとスタジオに入ってひたすらタレントさんの髪をやり続けている人もいました。
長くなってしまいましたが、このようなお話し、面白いでしょうか?
まだまだ先があるのですが、もし先を話せ、というリクエストがあれば次回続きをお話ししたいと思います。
今日梅雨明けが発表されました。
ちょっと早すぎ、夏が終わるのも早くなるのかも、、、。
お元気‼️
Bon santé !