駒場のヘアープレイスミカワヤです。この度ブログを開設しました。

お店の近況やらなんやらをご報告していきます。

究極のパーマ?

2018-01-29 21:28:55 | 日記

毎日非常に寒い日が続きますが 皆さまいかがおすごしでしょうか?

「究極のパーマ?」
今日は究極のパーマとは何か?
についてお話しします。
ズバリそれは 大きなカールのパーマのことなのです!
なーんだ、とお思いになった皆さん、じつはこれ本当に難しいのです。
美容師の中でも そんなの簡単だよね、なんて言っている人はたくさんいます。
でもその人がかけたパーマ、結果はどうでしょう?

今までパーマをかけたことのある方ならご経験があると思いますが、パーマの後ご自分でどんな風にケアしているでしょうか?
ほとんどの人はドライヤーで乾かして途中からスケルトンブラシやロールブラシなどで伸ばしたり巻いたりして形を整えていらっしゃることでしょう。
これ本当に面倒ですよね。
なぜならカールが小さいからなのです。
内巻きのボブもアイロンで仕上げる時のように大きく毛先にアールをつけるようなことがパーマで出来たらどんなに楽でしょうか。
そういう意味で もし大きなカールをつける事が出来たらほぼノーセットパーマと言えるでしょう。
だからこれが究極のパーマなのです。

ところが、大きなカールをつけたくてもパーマ剤の限界がほぼ決まっているのです。
ショートカットまで、と言えます。
パーマの化学的作用の限界なのです。
さらに 美しいパーマをかけるには条件がありまして、
髪が健康でコシがあること。
あまり細くないこと。
髪にクセが無いこと。
できたらヘアカラーをしていないこと。
それじゃ ほとんどの人がパーマかけられないんじゃないか?
そうなんです。
この条件の髪がいちばんパーマ剤が安定してキレイにかかります。
つまり大きなカールに近い形ですね。
ですから私たち美容師は髪の弱点を補う栄養剤をあれこれ取り揃えてパーマの前に使用しています。

さらにパーマ剤の良し悪しについてもザックリとお話しします。
「うちのお店は良いパーマ剤を使っているからキレイにかかるよ」
なーんて話しを聞いたことがあります。
良い薬 って曖昧ですよね。
パーマ剤にははっきりとした区分がありまして、
健康毛用のグループ、くせ毛用、カラー毛用、軟毛用、などなど。
すべて薬の基本成分が違っています。
この選択を間違えると、そうです、あのチリチリパーマになってしまうのです。
ですから薬剤のチョイスと栄養剤の効果がバランス良く取り合って条件の悪い髪でもなんとか綺麗なカールになるのです。

過去にはいろいろなパーマが出てきて私たち美容師も期待して実験するのですがほとんどが期待倒れ。
最初の1回目は素晴らしくて喜んでいても2回目からはいつもと同じ、こんなこともありました。
まだまだ理想は先にあるような、、、。
これからも製薬会社との協力で頑張ります!

パーマをかける人が近年減っていると聞きます。
カラーの方がイメージチェンジのインパクトが大きいですし、ウエーブを使ったヘアスタイルがイマイチブレイクしないのですね。

このブログのご意見の様子でまた次このお話しのディープなところをお伝えしようかな、と思います。

上のお雛さま
カルタの百人一首を立体的にしてお雛さまに見立てた作品です。
竹の台の上に乗っています。
周りには金沢の金箔屋さんで見つけた 石を金箔で巻いたものを置いてあります。
キラキラして綺麗ですね。

今日は少し変わったお雛さまのお話を

2018-01-26 20:53:26 | 日記

今日はこのお雛さまのお話をします。
これは 島根県に代々伝わる特殊な「ろくろ」を使って製作されます。
とても繊細なお顔で、着物の柄もすべて細〜い筆で描かれています。
写真では解りづらいのですが着物の十二単もしっかりと描かれていてかなり高貴な感じすらします。

このお雛さまにはちょっとした面白いエピソードがありまして、普通は箱の中にしまわれてあるのですが、蓋を開けますとすぐにある注意書きが目に入ってきます。
「お人形のお顔には絶対に手を触れないで下さい」と。
それも微妙な書体で書いてありまして、最初はドキッとして、もしお顔に触れてしまったら何かいけないことでも起きるのかな?
なんて思いました。
要するに、あまりにも繊細だから触ってお顔を汚したりしたら治せませんよ、という事だと思います。(ほんとうは違うのかな?)
是非ご来店の折にはこのお人形をご覧になって下さい。

先日大雪が降りその後大寒波が続き散々な関東地方です。
今思い出したのですが、私は北陸出身で雪には多少慣れているつもりです。
雪国で売っている雪用のブーツや長靴はちょっとこちらのとは違っていまして、靴底は厚くスタッドレスタイヤのよう、たまにスパイクのような出っ張りがあったりして アイスバーンでも滑りにくく、さらに内側は長時間雪の中を歩いても寒くないようボアのようなものが貼ってあります。
全く寒さが違います。
さらに深い雪の中にはまり込んでも靴に雪が入らないよう柔らかいゴムで蓋のようなものがついた商品が売っています。
東京に出てきて2年目の冬に かなりの雪が降ったのでその商品を買いに行きましたがどこにも売っていなくて本当に困った事がありました。
雪道で転ばないためにはそのような特殊な靴を履いて 転ばない歩き方を会得する必要があります。
歩き方はいろいろ出ていますのでそちらをご参照下さい。(私はそれとは別の歩き方を知っています!ムフフフ)

寒さに負けず頑張りましょう❣️


明るい白髪染めのお話しを。

2018-01-20 20:37:24 | 日記

このブログではかなり頻繁にヘアカラーのお話しをしていますが 今回は明るい色の白髪染めについてお話しします。

ヘアカラーは施術の時 なんとなくカラー剤を髪の根元や毛先にペタペタと塗って 時間を置いて一丁上がり、みたいな感じに見えるので、絵を描く時と同じに思われていますかがそれはちょっと間違いです。

ちょっと難しいお話しですが、カラー剤の成分は、染める色の色素と、髪を明るくする(ブリーチ作用がある)アルカリ剤で出来ています。
ちなみに、明るい茶色と濃い茶色は何が違うのでしょうか?
答えは 色素の分量の違いなのです。
明るい茶色は色素が少ししか入っていません。
そして白髪は硬くて丈夫なキューティクルに守られていますので少しの色素を髪の中に入れるために先ほどのアルカリ剤の濃度を高くしてあります。
つまり明るい白髪染めは何色であっても髪のダメージにつながります。
そして髪にダメージを受けますとキューティクルのディフェンスが弱くなりますのでせっかく取り入れた色素が抜けやすくなってしまいます。

よく街を歩いていて ご年配の方の明るい髪を拝見しますと、ほとんどの方の髪がとても傷んでいます。
中にはまるでトウモロコシのヒゲのような方も見受けられます。
これが先ほど申しましたアルカリの強さと色素の分量の少なさが原因となってるのです。

たしかに、年配の方々にとって髪の色があまり濃い色にするとお顔とのバランスが合っていない、ということのようです。
このどちらを取るのか、ということですが、ある程度の色の濃さを維持した方が髪の色のモチも良くなり、なによりもツヤ・ハリが出てくるのです。
健康な髪は、表面をカバーするキューティクル、その下のさまざまなタンパク質群 そして色素、これらが全部揃っていて 健康な髪をつくるのです。
タンパク質を補えばOKと思っている人がほとんどですが、色素が抜けた途端にダメージヘアになります。
その極め付けが枝毛なのです。
タンパク質も色素も抜けて残骸のような状態です。

今日は少し難しかったかもしれません。
何となくでよろしいですからこの事を意識しておいてカラーをなさる時の参考にしてみて下さい。
「髪は長〜いお友達!」
また次回
Au revoir !





早くも ひな祭りです!

2018-01-18 20:19:48 | 日記

お正月が終わって まだ節分が過ぎていないのに早くもひな人形を飾りました。
これからしばらく いろいろなお人形を飾っていますので 少しずつご紹介していきたいと思います。


このお人形は、開店して初めての桃の節句にとあるデパートの「紙雛人形展」で求めたものです。
最初 屏風もお膳も無かったのですが、順に揃えていきました。
この作品は ある作家さんの作品でその筋では有名らしいのです。
そのおかげか 形も崩れず色も褪せないで30年私の店を華やかにしてくれています。

ほかにもたくさんのお人形があるのですが、なかには自分で買ったものだけでなく お客様からお譲りいただいたものもあります。

こんな感じでいろいろと飾っています。
ご存知ない方は一度お越し下さいね。

私のお店は 一年に三回特別飾り(?)をします。
クリスマス〜家族からはやり過ぎ、の意見も。
お正月 〜 ガラッと変わってまったくの和のテイスト。
ひな祭り 〜 お人形が多くて お人形どうしが夜中にケンカしてるのではないか?という意見も。

美容室らしくないな、とも思いますが長年やって来たのでいまさら変えられません。

ホームページをリニューアルして以来、このブログに多くの方々がいらしていただきとても嬉しく思っています。
次回も皆様のお役に立つ情報やお話しをさせていただきます。
お元気で

How to dry?

2018-01-16 20:39:04 | 日記

今日は そのままズバリ、髪をどのように乾かしましょうか?
をテーマにお話しします。

髪を乾かすにはコツがありまして、シャンプー後 ほぼ3分の2くらいはドライヤーの風で水分を吹き飛ばします。
速く乾かすには 途中で何度か荒グシなどでとかしながら風を当てます。
ショートもロングも同じです。
ロングなら毛先を出来るだけ下にします。
途中で荒グシなどでとかすと逆にベタベタに逆戻りするような感じになりますが、これは毛先に水分が集まってきているのでこれを吹き飛ばせばあと少しです。

次にスタイリングするためのドライの方法です。
基本は髪の根元をしっかりと乾かします。
そして出来るだけ根元が浮くように。
上からとかしつけるような乾かし方はいけません。
ほとんどの方は毛先や中間部分は乾かすのですが根元は湿ったままが多いようです。
ボブスタイルは一見髪の内側を短く切っているから内巻きになるように思われますが、本当は髪の根元がしっかりと乾いていて自然な立ち上がりがあれば何もしなくても内巻きになります。
内側を短く切るのは、仕上がった時いちばん内側の髪が上の髪の重さで出てこないように、という意味もあります。

髪を後ろに流すなどのテクニックは基本 髪の根元を浮かせるように乾かさないと形がつきません。
外国映画で、女優さんが頭を下にしてブラシしているシーンを見かけますが、これがわかりやすい大切なポイントです。
アイロンやロールブラシはそれらが終わってから最後に行います。

ワンポイントアドバイス
アイロンでカールを持たせるコツです。
髪を分け取る(スライスと言います)時、縦スライスだとカールが良く持ちます。
地面に垂直にスライスする、ということです。
あまり多く毛束を取らないこと。
後でカールがダレてきます。
それから巻く方向が前方向か後ろ方向か迷ったら後ろ方向に巻いてみて下さい。
だいたいのスタイルに対応します。

文書でお伝えするのって難しいですね。
お店で直接お話しする方がどんなにも楽か!

インフルエンザが流行っているとか。
どうかご自愛くださいね