毎日非常に寒い日が続きますが 皆さまいかがおすごしでしょうか?
「究極のパーマ?」
今日は究極のパーマとは何か?
についてお話しします。
ズバリそれは 大きなカールのパーマのことなのです!
なーんだ、とお思いになった皆さん、じつはこれ本当に難しいのです。
美容師の中でも そんなの簡単だよね、なんて言っている人はたくさんいます。
でもその人がかけたパーマ、結果はどうでしょう?
今までパーマをかけたことのある方ならご経験があると思いますが、パーマの後ご自分でどんな風にケアしているでしょうか?
ほとんどの人はドライヤーで乾かして途中からスケルトンブラシやロールブラシなどで伸ばしたり巻いたりして形を整えていらっしゃることでしょう。
これ本当に面倒ですよね。
なぜならカールが小さいからなのです。
内巻きのボブもアイロンで仕上げる時のように大きく毛先にアールをつけるようなことがパーマで出来たらどんなに楽でしょうか。
そういう意味で もし大きなカールをつける事が出来たらほぼノーセットパーマと言えるでしょう。
だからこれが究極のパーマなのです。
ところが、大きなカールをつけたくてもパーマ剤の限界がほぼ決まっているのです。
ショートカットまで、と言えます。
パーマの化学的作用の限界なのです。
さらに 美しいパーマをかけるには条件がありまして、
髪が健康でコシがあること。
あまり細くないこと。
髪にクセが無いこと。
できたらヘアカラーをしていないこと。
それじゃ ほとんどの人がパーマかけられないんじゃないか?
そうなんです。
この条件の髪がいちばんパーマ剤が安定してキレイにかかります。
つまり大きなカールに近い形ですね。
ですから私たち美容師は髪の弱点を補う栄養剤をあれこれ取り揃えてパーマの前に使用しています。
さらにパーマ剤の良し悪しについてもザックリとお話しします。
「うちのお店は良いパーマ剤を使っているからキレイにかかるよ」
なーんて話しを聞いたことがあります。
良い薬 って曖昧ですよね。
パーマ剤にははっきりとした区分がありまして、
健康毛用のグループ、くせ毛用、カラー毛用、軟毛用、などなど。
すべて薬の基本成分が違っています。
この選択を間違えると、そうです、あのチリチリパーマになってしまうのです。
ですから薬剤のチョイスと栄養剤の効果がバランス良く取り合って条件の悪い髪でもなんとか綺麗なカールになるのです。
過去にはいろいろなパーマが出てきて私たち美容師も期待して実験するのですがほとんどが期待倒れ。
最初の1回目は素晴らしくて喜んでいても2回目からはいつもと同じ、こんなこともありました。
まだまだ理想は先にあるような、、、。
これからも製薬会社との協力で頑張ります!
パーマをかける人が近年減っていると聞きます。
カラーの方がイメージチェンジのインパクトが大きいですし、ウエーブを使ったヘアスタイルがイマイチブレイクしないのですね。
このブログのご意見の様子でまた次このお話しのディープなところをお伝えしようかな、と思います。
上のお雛さま
カルタの百人一首を立体的にしてお雛さまに見立てた作品です。
竹の台の上に乗っています。
周りには金沢の金箔屋さんで見つけた 石を金箔で巻いたものを置いてあります。
キラキラして綺麗ですね。