温故知新 The Japanese Renaissance

トージロー建築工匠の地域循環型構法・木組みの家。

森林伐採≠環境破壊

2007年01月01日 | 総合
建築関係の内容を独立させて一発目はそもそもなぜこの地域循環型というテーマなのか簡単に記したいと思います。

そもそも、日本人のほとんどは漠然と木を伐採することは環境破壊につながると思っているでしょう。
しかし、環境破壊につながる伐採は東南アジア地域や南アメリカをはじめとする熱帯雨林の木材が主で、それらは「過剰な資源利用」によって減少・荒廃しています。
ところが一方、日本の国土の約67%を占める森林は、植林された杉を中心として建築材国内需要のほとんどを賄うだけの産出量がありながらあまり利用されることなく、世界とは逆の形、つまり「資源の蓄積」によって森林の荒廃を招いています。
単純に考えて、なぜ近くの山にある単価の安い木材を使わないで、わざわざはるかかなたの森林から重油をまきながらタンカーで運んできた木材を使っているのでしょうか?
そんな矛盾などから、このブログでは地域循環型のテーマを掲げています。