空が高い…空気も少しずつ涼しく寒くなっていく、もう数ヶ月たてば
雪が降る季節になるのだろうアイツが操る雪に
妃・天はもう2年近くなる前の事を思い出していた
あれは夏の暑い日のことだった
一人の中年の女性が中学生ぐらいの男の子をつれて山の中をかけていた
「逃げなさい、天 此処は母さんが守るから
それにもう少ししたら父さんも来るしね
一匹ぐらいのリリスそれほどの相手じゃないわ 」
無理をしているのを子供に伝えないようにしているが
それももう少ししか持たないだろう背中の傷が深い、応急手当をして止血しているが
それなりの病院で手当をしなければ危険だろう
「母さんかあさんも怪我してるじゃないか 父さんだって」
少年は涙を瞳に浮かべ母親に問いかけるが
「天、いい?あなたはまだ覚醒してないけど妃・望と妃・咲の息子なのよ?
しっかりしなさい 中部地方八士空の二柱の後継なのよ」
「なんだよぉそれわけわかんないよ、俺に どうしたらいいっていうんだろよぉ」
少年の戸惑いが深夜の森にこだまする それを破るかのように女の高笑いが響き
少しずつ夏の夜に不自然な冷気が侵食してくる
「あはははははははあっ
もう鬼ごっこはおしまい?もっと抵抗してちょうだいよぉ~
じゃないと楽しめないじゃない 終わり?終わり?御終いなの?」
ゴトリ 女が右手にもっていた塊をこちらに放り投げる
雪の塊? 氷?いや中年の男の頭だ
「望さんっ?!」
母親が驚愕する
「ああこの男?それなりに強い剣士だったけど あ・た・し には
障害にならなかったわぁん
貴女で鬼ごっこも御終い、八士空もこれであと3人
全部あたし達が刈り取る のよっ」
女の左手に空気の渦が集り 空気中の水分が白い結晶へと変わっていく
そして白い爪が大きな一翼のつばさへとかわる
「避けれる?避けないとオワリ でもよけたらそのボウヤに当たるわねぇ
受けて頂戴 白き残影 終末の楽園 死の雨を」
白い雪の羽が母親と少年に降り注ぐ絶望の白い雨が…
雪が降る季節になるのだろうアイツが操る雪に
妃・天はもう2年近くなる前の事を思い出していた
あれは夏の暑い日のことだった
一人の中年の女性が中学生ぐらいの男の子をつれて山の中をかけていた
「逃げなさい、天 此処は母さんが守るから
それにもう少ししたら父さんも来るしね
一匹ぐらいのリリスそれほどの相手じゃないわ 」
無理をしているのを子供に伝えないようにしているが
それももう少ししか持たないだろう背中の傷が深い、応急手当をして止血しているが
それなりの病院で手当をしなければ危険だろう
「母さんかあさんも怪我してるじゃないか 父さんだって」
少年は涙を瞳に浮かべ母親に問いかけるが
「天、いい?あなたはまだ覚醒してないけど妃・望と妃・咲の息子なのよ?
しっかりしなさい 中部地方八士空の二柱の後継なのよ」
「なんだよぉそれわけわかんないよ、俺に どうしたらいいっていうんだろよぉ」
少年の戸惑いが深夜の森にこだまする それを破るかのように女の高笑いが響き
少しずつ夏の夜に不自然な冷気が侵食してくる
「あはははははははあっ
もう鬼ごっこはおしまい?もっと抵抗してちょうだいよぉ~
じゃないと楽しめないじゃない 終わり?終わり?御終いなの?」
ゴトリ 女が右手にもっていた塊をこちらに放り投げる
雪の塊? 氷?いや中年の男の頭だ
「望さんっ?!」
母親が驚愕する
「ああこの男?それなりに強い剣士だったけど あ・た・し には
障害にならなかったわぁん
貴女で鬼ごっこも御終い、八士空もこれであと3人
全部あたし達が刈り取る のよっ」
女の左手に空気の渦が集り 空気中の水分が白い結晶へと変わっていく
そして白い爪が大きな一翼のつばさへとかわる
「避けれる?避けないとオワリ でもよけたらそのボウヤに当たるわねぇ
受けて頂戴 白き残影 終末の楽園 死の雨を」
白い雪の羽が母親と少年に降り注ぐ絶望の白い雨が…