眇め日記パート2

すべてのことを、やぶ睨みで勝手に書き散らしていく。

「光る君へ」:女たちの女たちによる女のためのドラマ

2024-12-15 21:51:20 | 日記
最終回になりましたが、ここ数回関心がなくなりました。
柄本君の顔芸がみられなくなったからです。
道長が出家して、貴族たちの陣定に参加しなくなり、駆け引きがみられなくなってきました。

代わりに、女たちの世界が描かれていますが、大石静のドラマですから、
我慢するしかないですね。
最後に、この大河ドラマはあくまで女性を対象にしたことが、はっきりわかります。

正妻と代わって、愛人が道長の最期を看取るなど、現代に置き換えれば、
かなり画期的な演出になりますが、私にとってはどうでもよいことです。

最後の場面は、貴族から武士の時代に移行することを、嵐と語らせていますが、
歴史を舞台にするため、とってつけたようにしか思えませんでした。
すでに、武士は地方で活躍していたのですが、最後の九州の戦い以外、
全く出てきませんでした。
戦闘シーンもひどかったですしね。

NHKのスタッフも、ほとんど女性ばかりで、女性たちで作られた大河だったわけです。
ただ、前も書きましたが、時代考証で使われた貴族たちの日記に従って、
史実に誠実だったのは参考になりました。

演出とはいえ気になるのが、道長が女の気持ちを全くわからない男として
演じられていましたが、彼は女たちの引き立てによって出世しています。
これは、女の心を読んで、その意を汲めなければできません。
兄だけでなく、姉たちに囲まれた末っ子だからできるわざです。

大石静としては、道長を朴念仁として描きたかったのでしょうけど、
こればかりは違うと言いたいですね。
女がわかるので、道具といて利用することができたのです。
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